リストの超絶技巧練習曲 S.139-3「風景」 を練習しているのだが、ここまで約 2週間の練習時間のほとんどを「指が届かない問題」の対処方法に費やしてしまった…(^^;)。
色々と自分で考えながら何とかなりそうな方法を決めてはみたのだが、それでいいのか自信がないままに、その対処(ごまかす弾き方)が上手くなるように練習している。
…が、何となく釈然としない。ちゃんとした対処方法とかその練習方法みたいなものはないのだろうか…?
自信のない対処方法はこの記事(↓)に書いてある。
で、とりあえず弾き方の参考になりそうな動画がないか調べてみたら、一つだけあった。
この方の手は私より小さいかも知れず、10度の和音などはほとんどアルペジオのように弾いておられる。少し参考にさせてもらおうと思っている ♪
で、「指が届かない問題」の対処方法については、あまりまとまった記事などは見つからず、ほとんどが「コツ」程度の紹介でしかない。あるいは指を広げる体操とか…。
いくつかの記事に書いてあることをまとめると、次の 4つになると思う。
- もう一方の(反対側の)手でとる(弾く)
- アルペジオ(分散和音)にする
- ほとんど同時に聴こえる「時間差打鍵」
- 音を省略する
3番目の「時間差打鍵」は私の造語だが、アルペジオのように一つずつ音を連続させるのではなく、例えば 4音の和音を「1音→3音」とか「3音→1音」とかに分けて「ズチャー」みたいな感じで弾くことを指している。
リストの「風景」で言えば、下記楽譜の赤い枠で囲んだ和音。
これを、こんな感じ(↓)で弾くことを指している。ペダル付きで…。
私は今のところ、上の部分はギリギリ届くので 4音同時に押さえたいと思っているが、意図的に「時間差打鍵」を使う箇所もある。この部分(↓)の「ファ→ラ」がそうだ。
これは、旋律を強調するため。
こういう対処方法の練習方法とかないのか調べてみたが、ネットの情報としては動画も含めて、見つからなかった。あまり、まともに練習するようなものでもないのかな…(^^;)?
ただ、色々見た中で、参考になる動画もあった。
一つ目は「指が届かない問題」ではないが、「連続オクターブ」の練習方法(↓)。
右手にしろ左手にしろ、連続オクターブの練習は、指を広げたままで「上の指だけ」「下の指だけ」を別々に練習するといいそうだ。
「1の指だけ」とか「5の指だけ」で弾く練習だ。ポイントは、指を広げたまま、指使いは変えないの 2点。「風景」にもたくさん登場するので、やってみようと思っている ♪
もう一つは、昔かなりお世話になった Graham Fitch 先生のレクチャー動画。そのサイト(↓)をチェックしてみたら "Spread Chord" というのがあった。
✏️Intermediate Piano Lessons(Pianist Magazine)
これ(↓)がその動画。英語なので完全には理解できないのだが…(^^;)。
これは届かない場合だけではなく、元々がアルペジオのような書き方になっているものも含んでいるようだが、反対の手とどのタイミングで合わせるかなどを、具体的な曲で説明してくれている。
ちなみに、届かない和音をアルペジオにすることを "arpeggiate" とか "arpeggiation"(アルペジオ奏法?)と呼ぶようだ。
ネットで調べた範囲でまとめるとこんな感じなのだが、「ピアノ奏法」の一つとして、もう少しまともにとり上げてもいいんじゃないかと思う。アルペジオ奏法や「時間差打鍵」の音楽的な弾き方とか…。音を省略するときのやり方とか…。
ピアノ教本とかで、練習曲も含めてあると嬉しいと思う。とくに、日本人は手が小さい(人が多い)のだから…(^^;)。
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