全体的に思ったのは、ピアニストによりテンポがかなり違うこと(時間で 3:40〜5:52)、盛り上げ方やフォルテの強さにも差があること、そして弾き方によってはつまらない曲に聴こえてしまうこと…(^^;)。
また、強弱は必ずしも楽譜に書いてある通りではない。まぁ、これは解釈の問題だろう。
最初に、気に入った演奏を 3つ挙げておく。キリル・ゲルシュタイン、クラウディオ・アラウ、スヴャトスラフ・リヒテル。順位をつけようと思ったが、この 3人はそれぞれに良さがあって「甲乙つけがたい」のでやめた。
[ ] の中の数字は演奏時間、ご参考まで。
適度にキレの良いメリハリのある演奏。後半の盛り上げ方など、素晴らしいと思う。残念ながら、YouTube では見つからなかった。
フランツ・リスト:超絶技巧練習曲集[SACD-Hybrid]
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♪ Franz Liszt-Transcendental Étude (S.139) no.03 (Paysage),(with sheet music)
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リヒテルは少しゆったりした感じ [5:22]。全体的にいい感じだが、とくに後半の盛り上げ方がいい ♪ このテンポ感はお手本になりそうだ。
♪ Liszt: 12 Etudes d'exécution transcendante, S.139 - No.3 Paysage (Poco adagio)
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そして、私の「ベスト 3」には惜しくも?入らなかったが、横山幸雄さんのこの演奏 [4:29] も丁寧でいい感じだと思う。ややきれい過ぎるような気もする…? お手本にはいいのかも…。1998年の録音。
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ボリス・ベレゾフスキー [3:40] は速い!…というか、簡単に弾いてしまうので、何となく中身が薄いように感じてしまう…(^^;)。
♪ Boris Berezovsky plays Liszt - Transcendental Etude No. 3 "Paysage" S. 139
ダニール・トリフォノフの演奏 [5:21] は、全曲通して聴いたときにはメリハリ感の「メリ」として感じられるのかも知れないが、この曲だけ聴くとちょっと元気ない印象…。
♪ Liszt: 12 Etudes d'exécution transcendante, S.139 - No.3 Paysage (Poco adagio)
クレール=マリ・ル・ゲ [3:58]、速いのはいいとして、中間部(メゾスタッカート)などはややぶっきらぼうな感じがする。
♪ Liszt: 12 Etudes d'exécution transcendante, S. 139 - 3. Paysage (Poco adagio)
アリス=紗良・オット [5:15]、全体的に面白くない印象。
♪ Liszt: 12 Etudes d'exécution transcendante, S.139 - No.3 Paysage (Poco adagio)
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…と、素人の強み?で、プロのピアニストの立派な演奏に勝手なコメントをつけてしまったが、これは私個人の好み・感じ方なので、ご容赦願いたい…(^^;)。
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フランツ・リスト:超絶技巧練習曲集[SACD-Hybrid]
クラウディオ・アラウ [4:13] は演奏時間が短い割には速さを感じさせない。たぶん、音に含まれる情報量みたいなものが多いのだろう。
中間部(メゾスタッカート)のところで、いくつか、ほんのちょっとだけ切る(間を取る)のが微妙にいい ♪ とても真似できそうにはないが…(^^;)。
♪ Franz Liszt-Transcendental Étude (S.139) no.03 (Paysage),(with sheet music)
♪ Liszt: 12 Etudes d'exécution transcendante, S.139 - No.3 Paysage (Poco adagio)
あと、7人ほど聴いたが、私の好みからするとしっくりこなかった。
ジョルジュ・シフラ(György Cziffra, 1921 - 1994)はハンガリーのピアニストで、リストの再来とも言われたピアニスト(私は初めて知った)。下記は1957~1958年の録音。
この超絶技巧練習曲集の名演奏には必ず名前が登場する人らしいが、個人的にはそれほどピンとこなかった。私の聴く耳の問題かも…(^^;)。テンポ感はいい [5:18]。
ウラディーミル・アシュケナージ [5:52] は聴いた中では一番ゆっくりした演奏。このテンポ感は嫌いではないのだが、ややもったりしている感じもする。
♪ Boris Berezovsky plays Liszt - Transcendental Etude No. 3 "Paysage" S. 139
ダニール・トリフォノフの演奏 [5:21] は、全曲通して聴いたときにはメリハリ感の「メリ」として感じられるのかも知れないが、この曲だけ聴くとちょっと元気ない印象…。
♪ Liszt: 12 Etudes d'exécution transcendante, S.139 - No.3 Paysage (Poco adagio)
クレール=マリ・ル・ゲ [3:58]、速いのはいいとして、中間部(メゾスタッカート)などはややぶっきらぼうな感じがする。
♪ Liszt: 12 Etudes d'exécution transcendante, S. 139 - 3. Paysage (Poco adagio)
アリス=紗良・オット [5:15]、全体的に面白くない印象。
♪ Liszt: 12 Etudes d'exécution transcendante, S.139 - No.3 Paysage (Poco adagio)
最後におまけ。個人的に参考になったことを二点。
一つ目は、この部分(↓)下の段の「ファ-ラの10度+ ド・ミ♭」の和音。
今は無理して何とかつかもうとしているのだが、プロのピアニストでも「じゃら〜ん」とアルペジオにしている人も結構いて、ちょっとカッコよかったりする ♪
なので、「じゃら〜ん」もちょっと練習してみようかと…(^^;)。
もう一つは下記の部分。コード進行?が難しくて覚えられないとか、右手でとるか左手でとるか?とか、悩み多き箇所なのだが…。
聴いてみると、実に美しく力強く盛り上がるところなのだ ♪
もちろん、そういう風に弾ければ…ということではあるが、少しでも近づけるよう頑張ってみようか…という気になってきた…(^^)♪
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