ネットで探した情報を元に、少しやってみたのだが、どうも練習に役に立ちそうな分析、つまり音型パターン別のブロック分けにはなりそうもない…(^^;)。
とりあえず、大まかな構成を書いてみると…。カッコ内の数字は小節番号。
【提示部】
第1主題 Dm(1-30)
推移部(30-43)
第2主題 Am(43-66)
【展開部】(95-214)
主要主題の音型によるテクスチュアの連鎖・転調(Gm- Am- Dm- Cm- B♭m- A♭m- B♭m- Dm)。ヘミオラの単旋律パッセージによって再現部が準備される。
【再現部】
提示部とほぼ同じ構成。第2主題はニ短調。コーダがどこから始まるかは2つの説がある。(もしかすると、再現部のコーダと全体の「終結部」に分かれる?)
第1主題 Dm(215-229)
推移部(229-271)
第2主題 Dm(271-???)
コーダ(296- / 323- 399)
再現部の主題は提示部とほぼ同じなので楽譜は省略。なお、参考にしたのは下記の2つ。
✏️ピアノ・ソナタ 第17番「テンペスト」解説(PTNA)
✏️Beethoven: Piano Sonata No.17 in D minor “Tempest” Analysis
両者で、小節番号が微妙にずれていたり、最後のコーダの開始位置が大きくずれていたりするのだが、とりあえずは大まかな構成の把握だけしておくことにする。
私としては、練習のためのパターン分類をしたいので、もう少し細かく分割しなくてはと感じている。でも、全部やるのは大変なので、少しやり方を考えなくては…。
例えば「難所」となりそうな、あちこちでいろんなパターンで登場する「オクターブ」音型(↓①)とか、展開部の各「転調」パターンとか、展開部に突然出てくる音型(↓②)とかだけに絞るか…? まぁ、もう少し練習が進んでからやってみようと思う。
①
②
おまけ。ベートーヴェンのすべてのピアノソナタに関する構成(アナリーゼ)をまとめた文献(↓)を発見した。最初に載せた写真はその1ページ。
✏️Beethoven Piano Sonata Analysis(PDF)
これは、"Analysis of Form" というタイトルの書籍で、1889年に H.A.Harding という人が書いたもの。上記の PDF は 1901年の改訂版。簡単な構成と注釈が載っている。
ところで、もう一つ面白い発見。上で「参考にした」と書いたこのページ(↓)、実はこの "Analysis of Form" の丸写しであったのだ…(^^;)。
✏️Beethoven: Piano Sonata No.17 in D minor “Tempest” Analysis
「注釈」の文章(例えば提示部の最初はこんな感じ(↓)の説明)が、どこかで見たことがあるなぁ〜と思って確認したら、何と一言一句同じ! まぁ、テキストに起こしてあって、見やすくなっているので特に文句はないのだが…。
EXPOSITION:
Bars 1-32: First Subject in D minor (tonic). The first subject is founded upon the initial figure of four notes; in fact, the whole movement is constructed upon it and the figure of two notes which commences the second subject.
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