2018年8月30日木曜日

「日本にはプロを育てる音楽教育がありません」!?

たまたま目にしたこの記事(↓)「ロシアン・ピアノスクール㏌東京2018」のレポートなのだが、モスクワ音楽院の先生からは、日本の音楽教育はかなりお粗末に見えるようだ。

✏️「ロシアのピアノ奏法は上手いですよ」モスクワ音楽院の教師は日本の音楽家にどんなアドバイスをしたのか?





「ロシアン・ピアノスクール㏌東京2018」は、カワイ音楽振興会が主催していて、今年で16回目。モスクワ音楽院の先生(今年はアンドレイ・ピサレフ教授とパーヴェル・ネルセシヤン教授)によるマスタークラスや模範演奏会などが行われるようだ。

今年の受講生は古海行子さん(2015年のショパンコンクールで名前を覚えた)とベルリン芸術大学に入学したばかりの横井舞菜さん。

モスクワ音楽院の学生も一人参加することになっていて、アンドレイ・アホニンという人が参加している。


で、ちょっとビックリしたのがピサレフ教授の言葉。

日本の学生はとても努力家で、少し閉鎖的で謙虚です。…けれど、ピアノ演奏ではもっと感情を露わにしなければならないこともあります。そこを練習する必要があります

これは、まぁそうなんだろうと思う。でも…

ロシア人からすれば、日本にはプロを育てる音楽教育がありません

というのは、日本の音楽関係者からすると…どうなんだろう…? そのあと、

音楽は学校の音楽の授業でやるか、個人的に学ぶかのどちらかである。それにもかかわらず、日本人の演奏レベルはとても高い

と、一応のフォロー?はしているが…(^^;)。


「ビックリした」と書いたが、実は内心?「やはりそうなのか…」と思っていたりする。「ビックリ」の内容は「そこまではっきり言うの?」という驚きかもしれない。

ピサレフ教授によると、ロシアでは、

将来、音楽家になろうとする人は高等教育機関に入学する前に、7年間、音楽学校に通い、そこで楽器の演奏だけではなく、他にも多くの科目を学ぶ

そうだ。

そのため、モスクワ音楽院の先生の目には、そういう教育のない日本人の生徒には「音楽文学、ソルフェージュ、音楽理論の科目」などの知識が足りないと映るようだ。

ここまでハッキリ指摘されて、日本の音楽関係者は何もしないのだろうか…?


おまけ。今年は「ロシアにおける日本年」「日本におけるロシア年」

…だった。同じ "SPUTNIK" にこんな記事(↓)があったので思い出した…。

✏️露日交流年 卓越したロシア人ピアニストが東京で公演

ロシアのピアニスト、アルセーニイ・タラセーエヴィチ=ニコラエフが、公演ツアーのため初来日したという記事だ。

その関係だと思うのだが、『ロシア文化フェスティバル』というページを見ると、かなりの数の文化行事が行われている。

ピアニストだけ取り出しても、ニコライ・ルガンスキー(2月)、イリヤ・イーティン(6月、10月)、アルセーニイ・タラセーエヴィチ=ニコラエフ(6月)、セルゲイ・レーディキン(9月)、ダニエル・ハリトーノフ(12月)…。

10月に予定していたアレクサンドル・シンシュクというピアニストは延期になったと書いてある。

去年のロシア文化フェスティバルの催しを見ても、ピアニストはほとんどいないので、ニコラエフとかレーディキン、ハリトーノフが来日するのは「日本におけるロシア年」のおかげだったのか…(^^)♪


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《初来日!セルゲイ・レーディキンって?》

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