《今年は基本練習も→まずはハノンと付点音符 ♪》の記事で、付点音符の特訓の話を書いたが、シューベルトのソナタ14番には、もう一つ「回転」技(わざ)の練習も必要そうだ。
基本的な動作は、前腕の旋回(ひねり)を使って、脱力した手首とその先を回転させ、指の打鍵を楽にするような動きとなる。
冒頭の図で、赤い点線は前腕の回転軸。目的は水色の指先だが、使う筋肉は青い「前腕」。
コツをまとめた文章が下記。
「上腕は、前腕を適切なポジションに持っていくためにわずかに持ち上げる。前腕は、回転を行う指と指の、ちょうど間に来るようにする。能動的に動くのは、この前腕と指だけであり、他の部位に力みがあってはならない。とくに手首でねじるような動作は厳禁。6〜7度を超える場合は、前腕の運動に水平移動が加わることになる。」
シューベルトのソナタ第14番第1楽章で、この技を使えそうなのが次の3箇所。いずれも、楽にスピードを出すためと、音量(タッチ)の調整に役立つのではないかと思っている。
まずは2度のトリル。しかも左手で pp (から cresc. )。
それと、問題のオクターブ。左右対称でない両手で、音が跳ぶ。
それから、pp で5度の長い繰り返し。幅の広いトリルに見える。(トレモロ)
いずれも、現時点ではちょっとした「難所」になっている。まず、スピードが出せていない。思うようなタッチ(音量)になってない。それと、疲れるし、少し指がいたくなる(力んだ指で叩いている?)。
これらは「回転」を使うことで改善できるのではないかと思って、練習している最中だ。
あと、前腕の速い回転運動ができるようにならないかと思って、腕の体操も始めた。やり方は、腕の力を抜いてだら〜んと下げた状態で、前腕の回転動作をするだけ。
左右対称(つまり逆回転)だとある程度速く回すこともできるが、左右同じ方向に回転すると途端にスピードが鈍ってしまう。…し、力んでぎこちなくなるし、いつのまにか逆回転になったりする。
まぁ、うまく行かないからこそ、この体操でうまく行くようになれば、鍵盤上での動きも改善されるのではないか、と期待しているのだが…。
なんか、シューベルトのソナタが(私にとっては)エチュードのように思えてきた…(^^;)。
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