選曲のためにピアノソナタをいろいろ聴いているなかで、ヴィトルト・ルトスワフスキという作曲家のソナタ(↓)と遭遇した。(YouTube の関連動画もたまには?役に立つ…)
(※元の動画がなくなっていたので差し替えた@2022/04/28)
これがなかなかいい ♪
冒頭から、アルペジオの中に浮かぶ、どこか懐かしい旋律に惹きつけられる。民謡か何かの引用かな?第2楽章もきれいだ。ピアノの音がとても美しく使われているという印象。
第3楽章は、音楽の流れが目まぐるしく変化していろんな様相を見せてくれる。その一つ一つが魅力的なのだが、何となくつかみどころがないような感じもする。曲全体についても、新しいような古いような…。
このヴィトルト・ルトスワフスキ(Witold Lutosławski)という名前は初めて知ったが、20世紀ポーランドを代表する有名な作曲家・ピアニスト・指揮者だそうだ。
1913年ワルシャワ生まれで、ワルシャワ音楽院でピアノと作曲でディプロマを取得している。激動の時代を生きた人で、その作風も新古典から前衛からいろいろと変化したらしい。ピアノソナタは1934年なので新古典の時期かな?
下の写真は、『ルトスワフスキ:管弦楽曲集』というCDのカバー写真。
PTNAのピアノ曲事典(↓)にはなぜか、このピアノソナタは載ってない。
- ピアノ協奏曲 [1987年]
- 3つの子供の歌 [1953年]
- 民謡集 [1945年]
- 牧歌集 [1952年]
- 2つの練習曲 [1941年]
- 2 pianos 4 hands
- パガニーニの主題による変奏曲(Pf×2) [1941年]
- 思い出のメロディー(連弾)ハ長調
これを参考に、YouTube にある演奏をいくつか聴いてみた。
ピアノ協奏曲は、私の耳には「現代音楽」すぎてあまり好みではない。
ソロ曲は、わりと軽めの(子供が発表会で弾くような?)曲が多いのかな?
ところが!「パガニーニの主題による変奏曲」という2台のピアノのための曲の動画がたくさんあることに気がついた。しかも、ほとんどがアルゲリッチ(と他のピアニスト)! どうやら、アルゲリッチのお気に入り曲らしい。
楽譜を見たい方はこちら(↓)。
これ(↓)は2003年の東京での演奏会の様子。アルゲリッチとフレイレの丁々発止が面白い。
他にもあるので、いろいろと聴き比べて見るのも面白いかも…。
おまけ:CD情報。
『ルトスワフスキ:ピアノ曲全集』(コリンナ・ジモン)
(LUTOSLAWSKI/ SAEMTLICHE WERKE FUER KLAVIIER :Corinna Simon)
1. 牧歌集(全5曲) (1952)
2. 2つの練習曲 (1941)
3. 民族のメロディ(全12曲)(1945)
4. 若者のための3つの小品 (1953)
5. インヴェンション (1968)
6. 思い出のメロディ(連弾)(1957)
7. ピアノ・ソナタ (1934)
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