2014年5月8日木曜日

フランスのピアノ曲:ケフェレックさんのレパートリーから

アンヌ・ケフェレックさんのレパートリーを見て、あらためて作曲家やピアノ曲を知らないなあと思った。

去年のラ・フォル・ジュルネでラヴェルを好きになって以来、何となく気になっていたフランス音楽である。が、この一年であまり勉強してこなかったことを少し反省。

といっても、フォーレやドビュッシーをかじったり、新たにアルカン、セヴラック、ミヨー、デュティユーなどを知った、というわずかな進歩もあったのだが…。問題は、自分で弾けそうな曲がほとんど見当たらないこと。難しすぎるのだ。


とはいえ、聴いて楽しむ曲としても、すこしフランス音楽(ピアノ曲)を勉強?してみようと思う。まずは、ケフェレックさんの5月8日(本日)の演目から、知らない作曲家の曲を聴いてみたい。

■ アンヌ・ケフェレックさんの演奏曲目

5月8日の王子ホールでのリサイタルのプログラムはこんな感じ(↓)。

ショパン:夜想曲 第20番 遺作、幻想即興曲 Op.66、子守歌 Op.57、舟歌 Op.60
リスト:悲しみのゴンドラ、「伝説」より 水の上を歩くパオラの聖フランチェスコ
 
サティ: グノシェンヌ 第1番
ラヴェル:シャブリエ風に
サティ: ジムノペディ 第1番
プーランク:「ジャンヌの扇」より 田園
セヴラック:「休暇の日々から」第1集より 古いオルゴールが聞こえるとき
ドビュッシー: 夢
サティ: グノシェンヌ 第3番
フェルー:「モンソー公園で」より のんびりと
アーン: 冬
アーン:「当惑したナイチンゲール」より 長椅子の夢見る人
ドビュッシー:「ベルガマスク組曲」より 月の光
デュポン:「憂鬱な時間」より 日曜日の午後
サティー:ジムノペディ 第3番
ケクラン:「陸景と海景」より 漁夫の歌
フローラン・シュミット:「秘められた音楽」第2集より グラス

この中ではじめて聞く名前は、フェルー、アーン、デュポン、ケクラン、フローラン・シュミットの5人。


■ フローラン・シュミット

とりあえず、YouTubeでフローラン・シュミットの曲をいくつか聴いてみた。

ちょっとラヴェルと同じような響きも聞こえてくる。ざっと聴いた感じでは悪くない。少なくとも、もう一度聴いてみようという気になった。


聴いたのは以下の 4曲。第一印象で「○:好み、△:普通、×:好みじゃない」をつけてみた。



音の響きやキラキラ感がラヴェルを思わせる。



なかなかいい感じの曲。後半のやや強いリズムも、最初やや乱暴かと思ったがだんだん心地よくなる。



マスタークラスのマリー=カトリーヌ・ジロー先生の演奏。この曲はいい感じなのだが、いま一つつかみきれないもどかしさがあった。でも、もう一度聴こうという気にはなる。



4手の曲。どこか日本的な感じもするリズムが面白い。


■ ケフェレックさん、毎年来日?

ところで、ケフェレックさん、実は王子ホールでの演奏会は2年に1回やっているようだ。とすると次は2016年? ラ・フォル・ジュルネは常連のようだから、毎年来ているということか…。

ちなみに、王子ホールでのプログラムは、2012年は、スカルラッティのソナタ5曲とモーツァルトのソナタ第12番、ラヴェルの「鏡」とドビュッシーの「喜びの島」。2010年は、バッハとヘンデル、それにベートーヴェンのソナタ第14番「月光」とショパンであった。



【関連記事】




  にほんブログ村 クラシックブログ ピアノへ 

0 件のコメント: