2014年5月10日土曜日

【ピアノ曲】プーランクといえば??

知人が次の発表会でプーランクを弾こうと思っている、という書き込みを見て、そういえばプーランクは名前しか知らないことに思い当たった。曲が思い浮かばないのである。

ドビュッシーといえば「月の光」、ラヴェルといえば「亡き王女のパバーヌ」、サティといえば「ジムノペディ」。では、プーランクといえば??


アンヌ・ケフェレックさんを聴いて以来、フランスのピアノ曲を調べようとしている。知らない作曲家(ケクラン、シュミット、アーン、デュポン、フェルー)から始めようと思っていたが、ちょっと待て、知っているつもりの作曲家が先かも…。

ということで、プーランクの曲を調べていくつか聴いてみた。


■ プーランクのプロフィールと主な曲

まずはいつもお世話になっているピティナのピアノ曲事典からプーランクのプロフィールとおもな作品(独奏曲)を一部引用する。作品は、「曲目解説」か「音源情報」のあるものを選んだ。☆印はピティナの「ステップ課題曲」、★印はYouTubeで試聴したもの。

プーランク Poulenc, Francis 1899 - 1963

フランスの作曲家、ピアニスト。オリック、デュレ、オネゲル、ミヨー、タイユフェールとともに「六人組」(Les Six)という作曲家グループを組む。母親も優れたピアニストで、最初の手ほどきは彼女から受けた。プーランクは特にピアノ奏法に精通していたが、作曲家としてはその書法の平明さのために多くの批評家から芸術音楽の作曲家とは全く見なされなかったという。(中略)プーランクは何よりも旋律を重視し、和声や旋法の優位という態度を決して崩さなかった作曲家である。彼の音楽の特徴は属13の和音の使用、最初の楽句が終わった後の休止、回り道の転調、前後の和声関係を強引につなげる点などに見られる。


  • 3つの無窮動 / Mouvements perpétuels [1918年][5'30"] ☆
  • 3つのノヴェレッテ / 3 Novelettes [1927-28年][7'00"] ★
  • アルバムの綴り / Feuillets d'album [1933年][3'30"]
  • ナゼールの夜(前奏曲、8つの変奏、カデンツァ、終曲)/ Les soirees de Nazelles (Preambule, 8 Variations, Cadene, Final) [1930-36年][20'00"] ★
  • 15の即興曲 / 15 Improvisations [1932-1959年][24'30"] ☆★
    ※課題曲はNo.15のハ短調「エディット・ピアフを讃えて」[2'30"]
  • 2つの間奏曲 / 2 Intermezzi [1934年][4'30"]
  • 間奏曲 第3番 変イ長調 / Intermezzo No.3 [1943年]
  • 愛の小径 / Les chemins de l'amour FP. 106b [1940年]
  • ナポリ / Napoli FP.40 [1921-25年][10'00"] ★
  • 「仮面舞踏会」の終曲によるカプリッチョ /Capriccio d'apres le final du 'Le bal masque' [1932年][4'30"]
  • バディナージュ / Badinage [1934年][1'30"]


■ YouTubeでの試聴

試聴した曲と第一印象(○:好き、△:普通、×:好みじゃない)。
※2022/03/16追記:音源の一部は入れ替えた(視聴不可など)


【夜と愛と あるいは、真夜中のピアノ】より⑦メランコリー(プーランク)。雰囲気があっていい感じ。


全体的には、それほど面白いとは思わなかった。最後の曲が「エディット・ピアフを讃えて」なのだが、あまり印象には残らなかった。1曲ずつちゃんと聴くと感想も変わるかも…。


曲としては好きな部類に入る。


7曲からなる組曲。全体的には△だが、一部面白いものもあった。


最初の曲はいい。


これは、聴いた中では一番好みかもしれない。


いい感じなのだが、完全に○とまではいかない。


この曲は牛田クンのレパートリーらしい。悪くないが、ポピュラー音楽的?(2022/03/16追記:牛田くん12歳の演奏、上の Tomasello の演奏よりはいいと思う ♪)


■ 感想、お気に入り度

いかにもフランス物というところもあり、全体的には悪くない。

が、ラヴェルの知らない曲を初めて聴いたときのインパクトのようなものは感じなかった。何度か聴くうちに印象は変わってくるとは思うが…。たぶん、小品にいい感じの曲があるような気がしている。

それにしても、作曲家の名前や曲名だけ知っていて、じっくり聴いたことのない曲が実にたくさんある。ということは、まだまだ楽しみが残されているということだ…♪



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