2014年5月5日月曜日

【ピアニスト】アンドレアス・シュタイアー:チェンバロの響きもいい

『現代のピアニスト30』からの二人目はアンドレアス・シュタイアー、フォルテピアノとチェンバロのスペシャリストである。




■アンドレアス・シュタイアーのプロフィール

プロフィールと上の写真はKAJIMOTOのプロフィール・ページから引用。

アンドレアス・シュタイアー(Andreas Staier)

ドイツのゲッティンゲン生まれ。ハノーヴァーとアムステルダムでピアノとチェンバロを学び、1983年から86年までムジカ・アンティクァ・ケルンの チェンバロ奏者として活躍した。その後ソロ活動に専念、フォルテピアノとチェンバロのスペシャリストとして国際的に活躍している。
ソロ活動に加えて、 リート伴奏、室内楽奏者としても、クリストフ・プレガルディエン、ペドロ・メメルスドルフ、ジャン=ギアン・ケラス、ライナー・クスマウル等と定期的に共 演している。また、オーケストラとの共演、ラ・ロック・ダンテロン、サント、モントルー、グラーツなど多くの音楽祭への参加など、幅広い活動を続けてい る。CDはドイツ・ハルモニアムンディを中心に数多く録音、レコード・アカデミー賞をはじめ多くの賞を受賞している。


■ アンドレアス・シュタイアーのYouTube音源


チェンバロ(ハープシコード)によるゴルトベルク変奏曲である。ピアノとは違う趣と品格を感じる。




シューベルトの即興曲だが、これは素晴らしい。ただ、正直なところ、フォルテピアノの音に魅かれているのか、シュタイアーの演奏にひき込まれているのか、自分でもよく分からない。その両方かもしれない。

楽器は1996年にクリストファー・クラークが製作した1827年製コンラート・グラーフのコピーとのこと。



モーツァルトのソナタ K310 の第1楽章。古楽器(フォルテピアノ)による演奏。


■ 感想・お気に入り度

チェンバロの音は好きだが、やはり楽器にふさわしい曲が限られる。たぶんバロックが中心ということになるだろう。バッハはなかなかいいと思う。フォルテピアノの音も、上の音源(シューベルト)を聴いた限りではなかなか魅力的な響きがする。

ただ、いくつかの演奏を聴いてあらためて思ったのは、自分自身はモダン・ピアノの音色が好きだということである。

また、チェンバロを含めた古楽器による演奏をあまり聴いたことがないので、シュタイアーの演奏をどう受け止めていいのか分からない、というのが正直な感想である。チェンバロの音色や響きだけで満足している部分と、それを長時間聴き続けていると少し飽きてくる部分があるのだ。

とりあえずは、例えばバッハのモダン・ピアノによる演奏と聴き比べる場合の選択肢というくらいにしておこうと思う。


〔補足〕思えば「モダン・ピアノ」といっても、スタインウェイとヤマハとベーゼンドルファーと…いろいろなブランドがあり、その中にもいろんなモデルがある。

その(鍵盤)楽器の選択肢の一つとして、フォルテピアノやチェンバロ(?)を考えてもいいのかもしれない。ピアノ音楽では、楽器の違い(選択)にやや無頓着と言えるかもしれない。などと、余計なことも考えてしまう。



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