2014年5月16日金曜日

近代フランス・ピアノ音楽の系譜

フランスの有名なピアノ曲にどんなものがあるか調べようと思って、図書館で『世界大音楽全集 フランスピアノ曲集1』という本を借りてみた。


載っていた作曲家は、アルカン、サン=サーンス、フランク、ショーソン、ルクー。アルカンは少し知っている。サン=サーンスは名前は知っているが、ピアノ曲はほとんど知らない。

『フランスピアノ曲集2』はまだ出てないようだが、掲載予定の作曲家は、ビゼー、シャブリエ、サティ、ド・セヴラック、リリ・ブーランジェ、ダンディ。こちらも、サティとセヴラックしか知らない。ビゼーのピアノ曲は思い浮かばない。

※Wikipediaによると、「世界大音楽全集」はドイツの版元が廃業したため100巻までで未完のまま終わったらしい。最初の予定は130巻だったそうだ。いまは既刊分も絶版で、再販の目処も立ってないとのこと。残念…。


いま、とりあえずケフェレックさんのリサイタル・プログラムをもとに、フランスのピアノ曲を少しずつ聴いている。どうも音楽全集の編集者(萩原英彦氏)の選んだ作曲家とはすこしズレがあるようだ。

この本の「解説」に、近代フランス・ピアノ音楽の系譜のような記述があった。ちょっと参考になりそうなのでご紹介しておく。二つの流れがあるそうだ。


ひとつは、「アルカン→ サン=サーンス→ フォーレ→ ラヴェル」という系譜。こちらは「フランス芸術の精神を語り継ぐ正統派」だそうだ。

もうひとつは、「フランク→ ショーソン→ ドビュッシー」という「フランキスト」(フランク支持者)の系譜。フランクの門下生であるルクーも入れてよさそうである。こちらは、はっきり書いてないが「非正統派」ということ?ドビュッシーに「異教の香りがする」という記述がある。

この二つの流れが合流するところにいるのが、デュカス、ルーセル、シュミットだそうだ。デュカスは「魔法使いの弟子」しか知らない。シュミットは数日まえに調べたばかり。



ということで、フランスのピアノ曲といってもずいぶんたくさんの作曲家がいて、ピアノ曲はあまり知らないなぁ、とあらためて思った。とりあえずは、勝手気ままモードでいろいろ聴いているが、いちど整理してみたいと思い始めたところである。

これだけフランス物を聴いていると、だんだん自分でも弾いてみたくなるのが人情…。なのだが、問題は弾けそうな曲が見当たらないこと。一昨日の記事《【ピアノ曲】レイナルド・アーン:フランスらしい佳作ぞろい》に書いたように、アーンの曲に可能性があるかも知れないが…。

あるいは、ラヴェルの「亡き王女のためのパバーヌ」あたりに挑戦してみるか?なにせ、いま練習中のバッハのフーガはあと2週間の予定なので、もうすぐ次の曲を選ばなくてはならない。それにしても、いまの状態でフーガは終われるのだろうか???



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