載っていた作曲家は、アルカン、サン=サーンス、フランク、ショーソン、ルクー。アルカンは少し知っている。サン=サーンスは名前は知っているが、ピアノ曲はほとんど知らない。
『フランスピアノ曲集2』はまだ出てないようだが、掲載予定の作曲家は、ビゼー、シャブリエ、サティ、ド・セヴラック、リリ・ブーランジェ、ダンディ。こちらも、サティとセヴラックしか知らない。ビゼーのピアノ曲は思い浮かばない。
※Wikipediaによると、「世界大音楽全集」はドイツの版元が廃業したため100巻までで未完のまま終わったらしい。最初の予定は130巻だったそうだ。いまは既刊分も絶版で、再販の目処も立ってないとのこと。残念…。
いま、とりあえずケフェレックさんのリサイタル・プログラムをもとに、フランスのピアノ曲を少しずつ聴いている。どうも音楽全集の編集者(萩原英彦氏)の選んだ作曲家とはすこしズレがあるようだ。
この本の「解説」に、近代フランス・ピアノ音楽の系譜のような記述があった。ちょっと参考になりそうなのでご紹介しておく。二つの流れがあるそうだ。
ひとつは、「アルカン→ サン=サーンス→ フォーレ→ ラヴェル」という系譜。こちらは「フランス芸術の精神を語り継ぐ正統派」だそうだ。
もうひとつは、「フランク→ ショーソン→ ドビュッシー」という「フランキスト」(フランク支持者)の系譜。フランクの門下生であるルクーも入れてよさそうである。こちらは、はっきり書いてないが「非正統派」ということ?ドビュッシーに「異教の香りがする」という記述がある。
この二つの流れが合流するところにいるのが、デュカス、ルーセル、シュミットだそうだ。デュカスは「魔法使いの弟子」しか知らない。シュミットは数日まえに調べたばかり。
ということで、フランスのピアノ曲といってもずいぶんたくさんの作曲家がいて、ピアノ曲はあまり知らないなぁ、とあらためて思った。とりあえずは、勝手気ままモードでいろいろ聴いているが、いちど整理してみたいと思い始めたところである。
これだけフランス物を聴いていると、だんだん自分でも弾いてみたくなるのが人情…。なのだが、問題は弾けそうな曲が見当たらないこと。一昨日の記事《【ピアノ曲】レイナルド・アーン:フランスらしい佳作ぞろい》に書いたように、アーンの曲に可能性があるかも知れないが…。
あるいは、ラヴェルの「亡き王女のためのパバーヌ」あたりに挑戦してみるか?なにせ、いま練習中のバッハのフーガはあと2週間の予定なので、もうすぐ次の曲を選ばなくてはならない。それにしても、いまの状態でフーガは終われるのだろうか???
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