1825年に、オーストリア・ザルツブルク州にある温泉地ガスタイン(Gastein)で作曲されたことから、「ガシュタイナー」(Gasteiner)という愛称もあるようだ。
この作品は、村上春樹さんの『海辺のカフカ』や『意味がなければスイングはない』(↓)などで興味深い取り上げ方をされているせいか、ネット上にもこの作品(と村上春樹さん)を語る記事がけっこう見つかる。それはそれで面白い ♪
この本は私も読んだことがあって(↓)、ちょっと感想など書きたい気もするが、今回はお気に入り演奏の探索に絞ることにする。ただ、村上春樹さんお薦めのユージン・イストミンの演奏は聴いたことがないので、聴いてみようと思う。
何人かの演奏を聴いて一番気に入ったのは、クリスティアン・ツァハリアス(Christian Zacharias、独、1950 - )の演奏。この人はモーツァルトのピアノ協奏曲を聴いている中で初めて出会ったピアニスト(↓)。
やや速めでメリハリと勢いのある演奏がとても気に入った ♪
♪ Schubert: Piano Sonatas, D. 845, 894, 850 "Gasteiner", 2 Scherzi, D. 593 & Minuet and Trio, D. 139/ Christian Zacharias:アルバム
(トラックNo. 5〜8)
💿Schubert;Piano Sonatas/ Zacharias
そして、村上春樹さんお薦めのユージン・イストミン(Eugene Istomin、米、1925 - 2003)の演奏は初めて聴いたが、同じように勢いのある演奏で素晴らしい。
イストミンは、カーティス音楽学校でルドルフ・ゼルキンとミエチスワフ・ホルショフスキに師事している。室内楽のピアニストとしても名高い人のようだ。日本には 1956年に初来日し縦断ツアーを行っている。
(トラックNo. 1〜4)
💿シューベルト:ピアノ・ソナタ第17番 ユージン・イストミン
それから、新しい人の中で村上春樹さんイチオシのレイフ・オヴェ・アンスネス(Leif Ove Andsnes、ノルウェー、1970 - )の演奏もタイプは異なるが好みの演奏だ ♪
やや柔らかい響きと美しい音色で聴かせる演奏。第2楽章途中の歌のような部分(個人的にちょっとお気に入りの部分)が美しい ♪
♪ Schubert: Late Piano Sonatas, D. 958 - 960 & D. 850 "Gasteiner" レイフ・オヴェ・アンスネス:アルバム
(トラックNo. 13〜16)
💿Schubert Late Piano Sonatas/ Leif Ove Andsnes
(トラックNo. 13〜16)
💿Schubert Late Piano Sonatas/ Leif Ove Andsnes
ポール・ルイス(Paul Lewis、英、1972 - )もいい ♪ 柔らかい響きで音楽を作る感じの演奏で、流れと余韻が心地いい。ときどきちょっとやりすぎ(ペダル多め?)の感も…(^^;)?
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