2024年11月29日金曜日

Schubert ピアノソナタ第14番 D 784:3年ぶりのピアノソナタは後期ソナタに繋がる力作 ♪

シューベルトのピアノソナタ全曲鑑賞、今日は第14番 イ短調 D 784。ピアノソナタとしては第13番から 3年以上のブランクを経て作曲された。前年 1822年の「さすらい人幻想曲」を一つの転機として、このあと後期ソナタの名作群へと繋がることになる。

個人的には好きな作品の一つ。無謀にも第1楽章・第3楽章を練習したこともある…(^^;)。




この作品を好きになり、自分でも練習したきっかけとなったのはリュカ・ドゥバルグのリサイタルで聴いたこと。記事の日付を見るともう 8年も前の話だ…。




上のリサイタルを聴きに行く前に「予習」でいくつかの演奏を聴いている。このとき気に入ったのは、リヒテル、バレンボイム、キーシンだったようだ。




8年前に気に入った演奏を含めて、色んなピアニストの演奏を聴いてみたが、自分の聴き方・感性が変わったのか、なかなかこれ♪ という演奏に出会えない…。

暗さ(悲壮感?)や激しさを強調した演奏が多すぎると思う。もっと管弦楽的な響きの美しさを味わいたいと思うし、ある意味の「カッコよさ」も欲しいと思う。

比較的気に入った演奏をいくつか挙げてみる。この曲の私のイメージに一番近いのは(8年前も今も)キーシンの若い時の演奏のようだ。


エフゲニー・キーシン(Evgeny Kissin、露、1971 - )。

(トラックNo. 5〜7)





ポール・ルイス(Paul Lewis、英、1972 - )。

(トラックNo. 1〜3)


ダニエル・バレンボイム(Daniel Barenboim、アルゼンチン、1942 - )。

そして、リサイタルで聴いたときには気に入ったリュカ・ドゥバルグ(Lucas Debargue、仏、1990 - )も CD を出しているが、なぜかこの演奏はあまり私の心に響かなかった…。

(トラックNo. 1〜3)



✏️SCHUBERT online



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