2018年9月14日金曜日

英国ピアノ教師の現状:生徒のモチベーションアップに苦労?

"Finchcocks learning centre" というところが、英国のピアノ教師 389人に対するアンケート調査の結果を発表している。ちなみに英国内のピアノ教師数は 15,000人ほどらしい。

✏️37% PIANO TEACHERS STRUGGLE TO FIND RIGHT PROFESSIONAL DEVELOPMENT

ちょっと面白かったので、大体のところを意訳してみた。※印は私のコメント。




1️⃣ 先生の 37% が、アンケート時点で「公式の継続的なプロ向けの教育」(formal continuing professional development)を受講していない。

理由として、1/4 の人がピアノ教師向けの教育(講座など)がないことを挙げている。90% の人が、そういうコースに参加することに興味があると言っている。

※逆に 63% の先生たちがそういうコースを受講中だとしたら、それはすごいことなのではないだろうか? 受講している先生の数字(%)と受けているコースの内容を知りたい。


2️⃣ 強化したいピアノ教師としてのスキルとしては、①生徒のモチベーション向上のテクニック(94%)、②効果的な練習方法を教え込む方法(90%)、③リズミカルに弾くこと教える方法(89%)など。

先生自身が進歩したい分野としては暗譜と即興演奏が挙げられている。

※「リズミカルに弾くこと」は私の苦手分野の一つ。でも、ピアノの先生ってその教え方なんかも勉強してきた人たちじゃないのかな〜(^^;)?


3️⃣ どの試験を受けさせるかについては、① ABRSM(67%)、② Trinity College London(10%強)、③ London College of Music(5%)となっている(英国の場合)。

試験の備えで重視するのは、90% の先生が「初見演奏」(sight reading)と「聴音」(aural skill)を挙げている。

※ABRSM というのは、英国王立音楽検定協会(アソシエイテッド・ボード)による世界最大規模の音楽検定「英国王立音楽検定」。

《弾くだけで専門家のアドバイスがもらえる英国王立音楽検定》

✏️英国王立音楽検定


4️⃣ ほとんどの先生は週に10〜20人の生徒を教えている。("part-time" と表現している)週に 50人以上教えている先生は 9%。

また、大人だけ教えている先生は 2% で、子供だけの先生は 23%。

※日本の場合はどうなんだろう?


で、この後に"Finchcocks learning centre" が主催する、ピアノ教師向け「1日ワークショップ」と「1週間の宿泊コース」の案内が出てくる。

なぁ〜んだ…この宣伝のためのアンケートだったのか…(^^;)?


ちなみに、"Finchcocks" という名前に聞き覚えがあるなぁ〜と思っていたら、貴族の館のような建物の写真を見て思い出した。

元々「フィンチコックス音楽博物館」として有名だったのが、今年 3月にリニューアルオープンしたという記事を読んだ記憶がある。

今回の記事を見ていると、"piano school" の事業?も始めたようだ。その中に「ピアノ教師のためのコース」があるようだ。

その講師の中に、何かとネットでお世話になっているグラハム・フィッチ先生の名前を見つけて、意味もなく嬉しかった…(^^;)♪

《「ピアノの練習」"PRACTISING the PIANO"というサイト》

《ピアノ練習方法がよく分かる動画(中級):Pianist Magazine》

《フィンガーペダル(Finger Pedal)について》


FINCHCOCKS のサイトを見ていると、マナーハウスのような館の中に、素敵な寝室やレストランがあって、いいピアノが何台もあって…という感じで、一度は宿泊してみたい。…とは思うのだが、「ピアノのお勉強」付きのプランはちょっと遠慮したい…(^^;)。



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