数日前に、ラフォルジュルネの先行抽選の結果が送られてきた。
《ラフォルジュルネ2017のプログラム発表 ♪》の記事に書いた、一番気になったネルソン・ゲルナーとフランソワ=フレデリック・ギィのリサイタルを申し込んだのだが、両方とも当選してしまった(^^)♪
くじ運の悪い私が当選するくらいだから、あまり人気がないのかな…?とか考えてもあまり意味がないので、素直に喜ぶことにした。
…で、二人とも聴いたことがないので、ちょっと早いけど少し調べて(聴いて)みることにした。
ベートーヴェンのソナタ(13番)を練習し始めたばかりなので、まずは「世界が注目するベートーヴェン弾き」とあるフランソワ=フレデリック・ギィの方から、ベートーヴェンのソナタを中心に…。
YouTube にはあまりまとまった演奏がないようだ。私の好きな、悲愴ソナタの第2楽章があったので聴いてみた(↓)。何かのアンコールらしい。
まぁ、悪くない。でも、すごく引き込まれるというほどではない。
これだけではよく分からないので、NAXOS で探してみた。
ベートーヴェンのピアノソナタ集は、Piano Sonatas Vol. 1(Nos. 4-14)とPiano Sonatas Vol. 2(Nos. 15-25 and 28)とが見つかった(↓)。
なぜか、後期ソナタなどが入ってない。"vol.3" があるのか調べてみたら、それはなくて「全集」"Beethoven: The Complete Piano Sonatas"(↓)というのがあるようだが、残念ながら、NAXOS には入ってないようだ。
で、まずは3月から練習を始めたばかりの13番を聴いてみることにした。
なかなかいい感じだ。柔らかさ、音楽のふくよかさを感じる。従来の、どちらかといえば男性的なベートーヴェンのイメージとは少し違って、とても丁寧に音楽が紡がれている印象。これはこれで面白い。
とくに第1楽章は、細かいフレーズのニュアンスまでがとても音楽的な感じで伝わってくる。左右の音色やバランス、あるいは和音と旋律の弾きわけが、立体感を感じさせてくれる。
ただ、第2楽章以降はもう少しメリハリがある方が好みではあるが…。
もう一つ、ラフォルジュルネのプログラムにも入っている17番「テンペスト」を聴いた。
こちらも、全体に柔らかで豊かな印象。だが、何となく聴き慣れたベートーヴェンと違う「あれっ?」と思うような箇所がいくつかあって、よく分からないまま聴き進めた。
が、第3楽章になって「おっ!」と思った。ちょっとクセがあるかな?と思い始めていた弾き方がこの3楽章にはよく合っているようで、なかなか素敵な音楽を聴かせてもらったという感じ。
2曲聴いただけではよく分からないところもあるが、少なくとも私の好みの範疇には入っている。ただ、ベートーヴェンのソナタに対する既成概念(私の)とちょっと違う部分もあり、それが新しい魅力なのか戸惑っている、という感じだろうか…。
もう少し聴いてみようと思う。(NAXOS に後期ソナタがないのが残念…)
参考:
日本語で書かれたプロフィール:http://ms-tms.com/artist/ff-guy/
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