LFJ(ラフォルジュルネ)の紹介には「アルゼンチン出身の注目のピアニスト 」「LFJ初登場」とある。1969年生まれで、1990年ジュネーブ国際音楽コンクールのピアノ部門で第1位を獲得している。
詳しいプロフィールなどは『本人サイト』が日本語なので、こちらをどうぞ。
2015年に50人のピアニストを「探索」したときの私の評価はこちら。(ご参考まで)
改めて、YouTube と NAXOS でいくつかの演奏を聴いてみた。
YouTube の方は、上記の2015年にも聴いたヴェルビエ音楽祭(2009年)でのベートーヴェンのソナタ26番とショパンのソナタ3番。あとアンコールでショパンのエチュードを2曲(Op.10-4、Op.10-10)。
♪ Nelson Goerner plays Beethoven and Chopin
※追記@2023/07/22:リンク切れ
前回聴いたときは「ショパンのソナタ3番はメロディーの歌わせ方がいい」と書いているが、今回は、ベートーヴェンの26番の方が「いい感じ」がした。
粒立ちのいい音で端正な演奏だ。豪快さはあまりないが決して物足りないわけではない。好ましい演奏だ。
ショパンの方は、ソナタよりもエチュード2曲の方が、音楽を作る技術の確かさみたいなものが感じられてよかったと思う。
もう一つ、今年のナントでのラフォルジュルネの動画があったので聴いてみた。曲はリストの「死の舞踏」。
こちらは、曲自体があまり好みではないのでよく分からないが、まずまずといったところだろうか。
NAXOS の方には、シューマンのアルバム(クライスレリアーナ、シンフォニック・エチュード、トッカータ)があったので全曲聴いてみた。
Schumann: Kreisleriana, Op. 16, Symphonic Studies, Op. 13 & Toccata, Op. 7
悪くはないのだが、なんというか、いまひとつ惹きつけられる魅力とか特長があまり感じられない。YouTube のベートーヴェンと同じで、やや優等生的な感じがする。もう少し、はじけてもいいのではないだろうか…。
今回のLFJのプログラムでは、ショパン(ポロネーズ第5番 嬰ヘ短調 op.44)、アルベニス(「イベリア」から エボカシオン、港、トゥリアーナ)、ドビュッシー(「版画」から グラナダの夕べ)、リスト(スペイン狂詩曲)と4人の作曲家を聴かせてくれる。
得意なのはどれなんだろう?ナマで聴くとどうなんだろう?という楽しみがありそうだ。
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