今月初めに、NML(ナクソス・ミュージック・ライブラリ)に(実は IMSLPに)入会してから(↓)、いろんなピアノ曲やピアニストに遭遇しながら結構楽しんでいる。
NMLには12万枚以上のCD(主にクラシック)が登録されているので探すのが大変だが、探索すること自体もなかなか楽しい ♪
で、今日はその中で「Steinway and Sons」というCDレーベルについて。
そもそもCDのレーベルがこんなに沢山ある(NMLには750ほどのレーベルが登録されている)とは知らなかったのだが、ピアノメーカーのスタインウェイがCDを出していることも初めて知った。
2010年の10月にレーベル立ち上げのリリース文が出ているので、まだ新しいレーベルだ。
最初のCDが、上の写真にある『スタインウェイのバッハ』で、ビルボードの "Traditional Classical Album Chart" で3位になったそうだ。
ピアニストは、Jeffrey Biegel(ジェフリー・ビーゲル)という人で、3歳まで耳と話すことが不自由だった("reverse Beethoven" phenomenon と表現されている)という珍しい経歴の人。バーンスタインが賞賛したとある。
このレーベルは、使用するピアノはもちろんスタインウェイなのだが、ピアニストも「スタインウェイ・アーティスト」ということになっているらしい。
「スタインウェイ・アーティスト」というのは聞いたことはあるが、実のところよく知らない。調べてみたが、どうやって選ばれるのかよく分からない。
日本のスタインウェイ・アーティストのページで、誰がそうなのかは調べられるようだ。
なんとなく分かったのは、「プロとしての演奏基準を満たしていること」と「個人でスタインウェイのピアノを所有していること」が条件らしいことだけ。で、スタインウェイ社は金銭的支援などはしていないらしい。
ただ、北米では "piano bank" と呼ばれる、300台以上のピアノが用意してあって、スタインウェイ・アーティストはリサイタルなどでこれを使うことができるらしい(たぶん無料)。
シーモアさんの映画にピアノを選ぶシーンが出てくる(↓)のだが、それがもしかしたら "The famed "basement" of New York's Steinway Hall, at 109 West 57th Street in New York City, is the bank's home office."(有名なニューヨーク・スタインウェイホールの地下)だったのかも知れない。
なお「ヤング・スタインウェイ・アーティスト」というプログラムもあるようだが、これも条件(年齢等)がよく分からない。「スタインウェイピアノに限らず、ボストンピアノ、エセックスピアノを含む、スタインウェイ・デザインのピアノ」というところが違うのか?
こちらは80人ほどの名前があがっているが、まったく知らない人ばかり。日本人らしい名前も2人ほど…。
ちなみに、レーベルとしての "Steinway and Sons" に関する記事を探したところ、『ぴあのピアの徒然日記』というブログ(なんか私のブログと似たような名前…♪)の記事が見つかった。
少し引用させていただくと…。
「スタインウェイ社自身がプロデュースするCDレーベルというと、そのものズバリの『STEINWAY & SONS』ですが、これがそこそこ面白いCDを出しているという印象があります」
「中にはセルゲイ・シェプキンのような中堅実力者が登場することもありますが、多くの場合、一般的には無名もしくはそれに近いピアニストを起用しながら、独自の個性的なアルバムをリリースしており、マロニエ君(ブログ管理人)は結構これが嫌いではないのでたまに購入しては楽しんでいます」
セルゲイ・シェプキンというピアニストは初めて聞く。となると「無名もしくはそれに近いピアニスト」というのはほとんど知らないピアニストになりそうだ。
とりあえず、NML で何人か聴き始めたのだが、その感想などは次の記事(明日?)で…。
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