一昨日、 『シーモアさんと、大人のための人生入門』という映画を見た感想を書いた。
映画の内容についてはあまり触れなかったが、実は、ピアノの弾き方についても色々と参考になることが多かった。
その中で妙に記憶に残っていたのが、マスタークラスで、ピアノを弾いている生徒さんの両肩にシーモアさんが後ろから手を乗せるシーン。
その生徒さんは、盛り上がる箇所で少し肩が上がるクセがあるというので、シーモアさんがそうしていたはずだ。その時は、上級者でもそういうことがあるのか…ぐらいに思って見ていたと思う。
ところが!…昨日練習しているときに、突然そのシーンを思い出してしまったのだ。難しいところの練習をしていると、いつの間にか自分の肩も上がっているではないか!!
実は、今年の目標の一つに「ラクに弾く」というのを入れている。で、それが少しはできるようになってきたかも…と思っていたので、この事実に気づいたのはちょっとショックであった…。
手首と指とをできるだけラクに弾けるような形にして、打鍵そのものもできるだけラクに弾く、ということを意識しながらやってきたつもりだった…のだが…(^^;)。
手首と指に意識が集中しているうちに、その一生懸命さが、知らないうちに肩を上げていたのかも…。「肩・上腕・肘・前腕・手首・指」の一連のつながりをラクにしなくてはいけないのだろう、きっと。
ところが、やってみると、これが意外に難しいのだった。
肩をストンと落とした状態で、例えば4音の和音が連続する箇所(例:下の楽譜の左手)を練習してみる。出来ないことはないのだが、なんだかヘンな感覚で落ち着かない。
例えば手首や腕を上げる場合、肩は支点としてじっとしていればいいはずなのだが、少し上に動こうとする。それを我慢すると、いつもの動きと違うせいなのか、妙な気持ちである。
形として出来るかどうかより、その感覚に慣れる必要があるのかも知れない。
ちなみに、ピアノを弾く形(姿勢)としては、島村楽器のブログで見つけた「ピアノを弾く時の正しい姿勢(フォーム)について」という記事が、写真入りで分かりやすかった。
「5.肩が上がっていませんか?」という項目もある。
「肩が上がると腕全体に力が入り、思うような音色が出せません。力を抜いてリラックスしましょう。」
そうですね…。リラックスして、基本からやり直しだ…!
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