ラフマニノフの「楽興の時」Op.16-5 変ニ長調を練習し始めて10日が経った。最初の「難しそう…、とっつきにくそう」という第一印象から考えると、思ったより順調に進んでいる。
譜読み(指使いを決める段階)はほぼ終わって、《私のピアノ練習手順:1曲を仕上げる?まで》で言えば、第2段階の「暗譜:曲を覚える・指を慣らす」というところまで来た。
わりと順調な理由の一つは、左手の伴奏がそれほど苦にならずに弾けるようになったこと、と思われる。
10度を基本とする幅の広いアルペジオ(苦手パターンの一つ)を克服するために、今回初めて「対称練習法」(↓)というのを取り入れてみた。これが、ある程度役に立ったのではないかと思っている。
もう一つは、全体を通してあちこちに出てくる「2:3」のポリリズムが、思っていたよりは楽に弾けたことがある。ただし、まだかなりゆっくりのテンポではあるが…。
暗譜するために、全体をゆっくりのテンポで弾きながら、少し課題や難所候補も見えてきた。
左手伴奏も、いまのところ「ゆっくり、かつmf くらいの音量」ではなんとか弾けているが、このあと小さい音量でしっかり弾くこと、その次にもう少し速いテンポでも弾けるようにすることが課題になるだろう。
それから、思わぬところで引っかかっているのが、小節間の「♪→♩」のところ。下記楽譜の1段目の終わりから次の段の始め、2段目の終わりから次の段の始めの和音のところで一瞬間延びしてしまう。これは練習あるのみ。
それから、前から分かってはいたのだが3度、指で言えば [13]→[24]→[35] などの動きが苦手である。スムースに行かない、早く動かない、同時打鍵にならない。
基本の一つなので、本当は教則本で少し特訓すべきなのだろう。が、メカニカル練習が嫌いな私としては、この曲のなかで練習しようと考えている…(^^;)。
とりあえずは、弾ける速さでゆっくり弾いている。が、ここだけは先行して部分練習を始めようと思う。こういうところ(↓)。
そして「難所」。どうも、3ページ目が難所のオンパレードの様相を呈していて、かなり手こずりそうだ。
この楽譜(↓)の2小節前から、こういうパターンが始まる。1・2指を押さえたままで届くギリギリの3度の連続である。
そして、もう一つがこの最後の小節にあるじゃら〜んと弾くアルペジオ( ⦚ の記号)。
これがもともと苦手で、「じゃら〜ん」自体も下手な上に、うまく入らない(左手伴奏とのタイミングがうまく取れない)のだ。ここも、先行しての部分練習をやるしかない。
…といった感じで、思ったよりは弾けるかも…という感触とともに、克服するべき課題もかなりの分量でありそうだ。暑さに負けず、夏の特訓だ!?
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