ピアノに関連する話題を3つほど。
今回のお題は「ピアニストは誰?」。
ねもねも舎主催公演のピアニストは誰?
一つ目の「ピアニストは誰?」は上の写真。ねもねもさん(山石屋洋琴工房ねもねも舎)のブログに出ていた記事だ。
おっ!♪ ついに主催公演第2弾か…、ピアニストは誰だ?
と思って足早に?記事を読んだが、どこにもピアニストの名前が出ていない…。やられた! 思わせぶり感満載の「ティザー広告」である。
ちなみに「ティザー広告」とは、「本来、広告で伝えるべき商品についての要素のいくつかを意図して明らかにせず注目を集める広告手法」で、「ティザー」は英語の "teaser"(じらす人)のこと。
前回のローラン・カバッソさんの公演は、新しいピアニストを知ることができ、しかも素晴らしい演奏だったので、大満足であった(↓)。なので、今回も期待が膨らむのだが…。
分かっているのは、公演日時の「12月18日(日)14:00〜」だけ。
あとは、場所が「JTアートホール」かもしれない…、意外な人が意外な曲を弾くかもしれない…、ピアニストは複数かもしれない…。
…などと想像しながら、まんまと「ティザー」の罠にはまっている…(^^;)。
キャンセル魔マルタの代役は誰?
二つ目。そのねもねもさんブログにもあったが、その昔、マルタ・アルゲリッチはキャンセル魔として(も)有名だったらしい。
で、久しぶりにキャンセルしちゃったらしいのだが、さてその代役を務めるピアニストは誰?
元々のプログラムは、ザルツブルグ音楽祭でのリストのコンチェルト。バレンボイム指揮のウェスト=イースタン・ディヴァン管弦楽団とやる予定だった。
答えはこの記事(↓)に書いてある。
正解は「ダニエル・バレンボイム」。幼な友達の二人なので、
マルタ:私もう疲れちゃった。ねぇ、ダニエル、代わりに弾いてよ!
ダニエル:しょうがないな〜。じゃあ自分で弾き振りするか…
という会話があったのかなかったのか…。結果としては、バレンボイムがレパートリーの中から「モーツァルトのK595」を弾くことになりましたとさ…♪
もしもこのチケットを買っていたとしたら、悲しむべきか喜ぶべきか微妙なところだ…。でもやっぱり、アルゲリッチのリストの方がいいかも…(^^;)。
斬新?かもしれないサティを弾いたのは誰?
三つ目。ピアノ音楽やピアニストに関する記事を読むのは好きなのだが、日本の音楽雑誌や評論家の記事はほとんど信用しないことにしている。
褒めてばかりで、本当のところが分からないからだ。言葉も、商品を売るための宣伝文句だったり、常套句のつなぎ合わせだったり、書いた人の音楽センスを疑うことの方が多い。
一方で、海外の記事にはそこまで言う(けなす)か、というものもあって、けっこう面白かったりする。例えばこれ(↓)。
"Rhythms are brittle, melodies are graceless, and although the articulation is formidably clear, I couldn’t find much trace of Satie’s charm and outlandish wit. "
「リズムは不安定だし、メロディーには品がない。アーティキュレーションはおそろしくクリアだが、サティの魅力や風変わりなウィットはほとんど見出せない」といった感じだろうか。
これは、あるピアニストが最近出したCDのレビュー記事だ。
サティは演奏家にとって音楽的にかなり難しいと思うし、そもそも素直な作曲家ではないので、その解釈も一筋縄ではいかないと思う。
私自身、それほど真剣にサティを聴いたことはないので、はっきりとは言えないが、たぶん「サティならこの演奏!」みたいなものはまだないんじゃないかとも思う。(というか、人によって違うはずだ…)
まぁ、上の記事を書いた人にははっきりした「サティ像」があって、論評されているピアニストの解釈や弾き方が、それと大きく違っていたということなんだろう。実際、同じCDを褒めている人もいる。
音楽には人それぞれのイメージがあっていいと思うし、その多様性自体が豊かさの証(あかし)だったり源(みなもと)だったりすると思う。
聴いてないので何とも言えないが、このピアニストの演奏は、もしかしてとても斬新で新しい解釈を世に問うものなのかも知れないのだ。
さて、そろそろ種明かし。上の記事は "The Guardian" のこれ(↓)。
で、レビューされているCDはこれ(↓)。
ということで、Kate Molleson( "The Guardian" の記事を書いた音楽評論家)に嫌われた?のは小川典子さん、でした。
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