ねもねも舎の「ラウタヴァーラを追悼。エチュードを聴く」という記事で、初めてラウタヴァーラという作曲家のことを知った。
エイノユハニ・ラウタヴァーラ(Einojuhani Rautavaara)は、7月27日に87歳で亡くなったフィンランドの代表的な作曲家だそうだ。
まずは、記事に貼ってあったエチュード(ピアノ)の動画をさっそく聴いてみたが、なかなかいい。「現代音楽」的な嫌味はないが、かといって古めかしさもない。
たぶん、私の「音楽感覚」の進化度(現代度)?とちょうど合っているのかもしれない。それとも、分厚い「現代音楽」と北欧(フィンランド)の透明感ある音楽がちょうどよく合体しているのか…。
「Rautavaara piano」で YouTube を検索すると、楽譜付の動画がたくさん出てきたので、いくつか聴いてみた。
まず、ピアノソナタ第1番。「キリストと漁夫」というタイトルが付いている。
第1楽章の何とも言えない和声とメロディーから始まって、後半の盛り上がりへ。第2楽章のリズミカルな和音連打の中に浮かび上がるフレーズ。第3楽章のコラールのような和音。
9分ちょっとの短いソナタだが、充実した作品だと思った。
そして、聴いた中でいちばん気に入ったのが「ピアノ協奏曲第1番」(↓)。聴き始めてすぐに「かっこいい!」と思った。
下の楽譜は第1楽章の最初の部分だが、右手の秋田の「竿頭」みたいな音符はどうやって弾くのだろう?などと思いながら聴いていた。
現代の作曲家のピアノ作品で「かっこいい」と思ったのは久しぶりではないかと思う。
ときおり聴こえてくる、普通に「美しい」メロディーも、なんというかピアニスティックな印象で、ピアノの音が大好きな私としてはグッとくるところだ。
そして、ピアノがオーケストラよりも存在感があって、主役として存分にピアノを聴かせてくれるのも嬉しい。オケ伴付きピアノ曲といった感じもする。
弾いているピアニストは、たまたま?全部 Laura Mikkola という人。
ローラ(ラウラ)・ミッコラ(Laura Mikkola)は、1974年2月3日ヘルシンキ生まれのフィンランドのピアニスト。
1992年のパロマ・オシェア・サンタンデール国際ピアノコンクール(Paloma O’Shea Santander International Piano Competition)で "Prize for the Best Contemporary Music Performance" を受賞している。現代音楽は得意なのかもしれない。
1995年のエリザベート王妃国際ピアノコンクールでも2位になっている。
エイノユハニ・ラウタヴァーラは、しばらく更新していない [作曲家探索 2016] に追加することにした。
ローラ・ミッコラの方は [ピアニスト探索 2016] へ。こちらも、しばらく更新していない、というか新しいピアニストを最近聴いてない。
これをきっかけにして、両方とも、ボチボチ再開するか…。
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