いよいよ浜松国際ピアノコンクールの1次予選が始まった。
YouTubeチャンネル(HIPICofficial)での配信だとばかり思っていたら、公式サイトのライブ配信ページだった。YouTube の方は今のところ CM とかいくつかの動画が置いてある。
オンデマンドの方は、少し遅れて(まとめて)「これまでの配信」というページにアップされるようだ。
こちらの方は、通常の録音(ピアノの横のマイク)とは別に「審査委員席で聞こえる音を、超高音質のハイレゾリューション音源で収録」したものも聴けるようになるらしい。14:50時点ではまだ2人分しかないが、そのうちアップされるだろう。ちょっと興味深い。
それはさておき、浜松国際の場合、いろんな曲が聴けるのでそちらの方も楽しみにしている。現時点で気になるピアニストもいないので、1次予選の自由曲を眺めてみた。
作曲家別の人気順?で並べるとこんな感じ(↓)。とりあえず上位5人の作曲家とその曲。カッコ内の数字は演奏する人数、数字のないものは1人。
1. リスト(14)
「巡礼の年 第2年への追加 ヴェネツィアとナポリ」より タランテラ(3)
「巡礼の年 第2年 イタリア」より ダンテを読んで-ソナタ風幻想曲(2)
メフィスト・ワルツ 第1番(2)
スペイン狂詩曲
「詩的で宗教的な調べ」より 葬送 1849年10月
F. シューベルト/F. リスト / 魔王(2)
G. ヴェルディ/F. リスト /エルナーニ 演奏会用パラフレーズ
バラード 第2番 ロ短調
F. リスト/グノー /歌劇「ファウスト」のワルツ
2. ショパン(10)
舟歌 嬰ヘ長調 Op.60(2)
スケルツォ 第1番 ロ短調 Op.20
スケルツォ 第3番 嬰ハ短調 Op.39
スケルツォ 第4番 ホ長調 Op.54
アンダンテ・スピアナートと華麗なる大ポロネーズ 変ホ長調 Op.22
バラード 第3番 変イ長調 Op.47
バラード 第4番 ヘ短調 Op.52
マズルカ 第10番 変ロ長調 Op.17-1
マズルカ風ロンド ヘ長調 Op.5
3. ラヴェル(9)
ラ・ヴァルス(4)
「夜のガスパール」より オンディーヌ(2)
「夜のガスパール」より スカルボ(2)
「クープランの墓」より メヌエット、トッカータ
4. スクリャービン(8)
ピアノ・ソナタ 第5番 Op.53(4)
ピアノ・ソナタ 第3番 嬰へ短調 Op.23
ピアノ・ソナタ 第4番 嬰ヘ長調 Op.30
ピアノ・ソナタ 第9番 Op.68 「黒ミサ」
24の前奏曲 Op.11 より 第1,2,11,13番
5. プロコフィエフ(6)
ピアノ・ソナタ 第3番 イ短調 Op.28 「古い手帳から」(3)
悪魔的暗示 Op.4-4(2)
トッカータ ニ短調 Op.11
なんとなくこの人気順は分かるような気もする。このあと、6位にバラキレフ(4人とも「イスラメイ」)、7位ブラームス(3人)、8位バルトーク(2人)で、残りは1人ずつ。
ドビュッシーとかシューマンとか、もっとあるかと思ったのだが、それぞれ1人しかいない。初めて聞く名前も何人かいる。これをきっかけにして、ちょっと調べてみようと思う。
G.アゴスティ:ストラヴィンスキー「火の鳥」を編曲
W.ボルコム :3つのゴースト・ラグ
L.アウエルバッハ:24の前奏曲 Op. 41
T.アデス:歌劇「彼女に化粧を」による演奏会用パラフレーズ
R.シチェドリン:バッソ オスティナート
S.フェインベルグ:チャイコフスキー「悲愴」交響曲より編曲
F.マルタン:8つのプレリュード
ちなみに、課題曲の古典派ピアノ・ソナタでは、ベートーヴェンを選んだ人は35人、ハイドンが24人、モーツァルトが13人であった。
ベートーヴェンのソナタでは、第30番が6人、第17/27/31番がそれぞれ3人といった感じ。ハイドンでは、Hob.XVI:23が4人、Hob.XVI:32/50/52がそれぞれ3人。モーツァルトでは、第17番が4人、第9番が3人である。
ベートーヴェンは思ったより「かぶり」が少なく、全32曲のソナタのうち19曲を聴くことができる。
午後は暇があればライブで、あとは夜に気になる曲を聴いてみようと思う。
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