2014年4月12日土曜日

【ピアノ練習】練習の効率を高めるいくつかの方法

ピアノの練習を効率よく進める方法をいろいろ考えている。今回は、ピアノを弾くこと以外の補助的な手段をいくつか考えてみたい。私自身の経験から役に立ちそうなものを紹介する。


目標管理シートを作る

新しい曲を始めるときに、その曲で重点的に練習すること、あるいはその曲でクリアすべき課題をはっきりさせるとよい。つまり曲ごとに、達成すべき「目標」を自分自身で明確に意識するのである。

そのために「目標管理シート」というものを作るようにしている。たとえば、こんな感じである(↓)。

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【ぴあの目標管理シート】
◆曲:ショパン ワルツ イ短調 (遺作)
◆練習期間:1月1日~2月15日
◆目標
 ①止まらずに通して弾けること(録音して確認)
 ②右手:歌うフレージング+装飾音符
 ③左手:和音をしっかり柔らかく(指の同時打鍵)
 ④右手と左手のバランス
 ⑤音楽の流れ:繰り返し部分の弾き分け
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そして、ときどきこのシートを見ながら進み具合を確認する。

また、終わった(仕上がった)時点で、それぞれの目標に対する達成度を自己評価してみる。○△×の3段階くらいでよい。これによって達成感を感じることもできるし、そうでないとしてもこれから頑張るべき課題をはっきりさせることができる。

【参考記事】





録音の活用

自分の演奏を客観的に聴いてみることはとても役に立つ。弾きながら自分の音を聴くことも大切なのだが、それがいかにちゃんと聴けていないかという確認のためにも、ときおり録音することをお薦めしたい。

私自身が録音を始めたのは、「目標管理シート」で「①止まらずに通して弾けること(録音して確認)」という目標を立てたときからである。止まった回数を確認するために録音したのである。が、聴いてびっくりであった。


自分の思っていた(感じていた)音と実際に録音して聴く音に大きなへだたりがあったのだ。たとえば、

・弾きながら感じているテンポとまったく違う
・自分でつけているつもりの強弱がついていない
・「あっヤバ!」と思った箇所は明確に音として聞こえる

などである。とくに、テンポの違い(思っているより遅くて切れが悪い)はショックであった。もともとリズム感の悪さは自覚していたのだが…。

というわけで、ときどき録音して確認するというのを続けている。目標は、弾きながら聴いている音と、録音を聴いた感じがあまり変わらないレベルまで、自分の耳を訓練することである。

【参考記事】




楽譜を見ながらプロの演奏を聴く

プロのピアニストの演奏を「音楽鑑賞」という意味で聴くことは、私自身もとても好きであるし、散歩しているときや電車に乗っているときはほとんどピアノ曲を聴いている。これは広い意味でピアノの勉強になっていると思う。

しかしもう少し直接的な勉強のやり方としても、プロの演奏を聴くことにはとても役に立つ。「勉強」として聴くときは、できるだけ楽譜を見ながらということと、いろんなピアニストの演奏を聴くことを心がけている。同じ曲でも、演奏家によってこんなに違うのか、と思うことも多い。その中で自分のイメージにあう演奏を参考にしてもいいのではないだろうか。

【参考記事】



指の鍛錬とイメージト・レーニング

指の「弾く力」を強くしようと思って、ピアノをはじめたころから指の筋トレやストレッチをあれこれとやっている。その中で一番気に入っているのが、風呂に浸かりながらの指の体操である。(下記記事参照)

しかし意外と役に立つのが、指使い(指の順番)がむずかしくてなかなか弾けない箇所のイメージ・トレーニングである。弾けない箇所の指使いを覚えて(暗譜して)、風呂にゆっくり浸かりながら、湯船の底を鍵盤に見立てて指をくりかえし動かす。ただそれだけのことであるが、思ったより効果がある。一度お試しあれ…。

【参考記事】





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