2014年4月3日木曜日

【ピアノ練習】繰り返し練習(弾き込み)の効率を上げよう

繰り返し練習(弾き込み)の工夫

譜読みがだいたいできたら、練習の本番、弾き込みである。これは基本的には繰り返し練習しかない。指が覚えるまで、つまり「自動化」を目指してひたすら練習することになる。

しかし、ここでも効率的なやり方があるのではないだろうか。いくつかの工夫をすることで、より早く練習が進むはずである。

通常はフレーズ単位などに区切って練習し、それをつないで通し練習をすると思う。すると工夫するのは練習単位の分け方とつなぎ方になりそうだ。


部分練習の分け方

ふつうに行うのは、小節やフレーズ単位に「縦に」区切るやり方と、右手と左手などの「横に」分けて練習するというやり方である。

縦に区切る場合、フレーズ単位が好ましいが、最初はもちろん1小節単位から始めてもよい。注意したいのは、練習のたびに曲の最初から始めると、後半がおろそかになりやすいことだ。曲の後ろから始めるのもいいかもしれない。


横に区切るのは、ふつうは右手と左手に分けるが、このとき左手の練習量を意識して増やしたほうがよい。多くの場合、左手の方が難しいからである。(もちろん曲による)

そのほか、フーガのように「声部」に分かれる曲は、各声部ごとに練習する方法がよい。また、ロマン派の曲にあるような、和音やアルペジオの連続で一番上にメロディがあるような曲は、メロディだけ弾いてみることも効果的である。


つなぎ方と通し練習

個別練習の次に、両手をあわせて、通しで弾く練習にはいるときのコツもありそうだ。

フレーズ間のつなぎがむずかしいときは、そこだけの部分練習をやるとよい。その場合、意識するのはもちろんフレーズの最後と次のフレーズの最初である。前のフレーズをていねいに収めてから、次のフレーズを新たに始める意識が重要である。


それから右手・左手をあわせるときにうまくいかない場合、小節の頭などの和音(両手)を意識するといいようである。

とくにフーガのような曲では、声部が重なるところでのポイントとなる場所(強拍)で両手の和音をしっかり押さえることでうまくいく場合がある。(経験談…)

通し練習は私の苦手とするところで、今のところ「何があっても止まらない!」と決意してから弾き始めること、くらいしかやり方を思いつかない。


暗譜が先か自動化が先か

最後に「暗譜」の話である。

常識的には、ちゃんと弾けるようになってから、つまり「自動化」ができてから暗譜をするのがふつうの順序であるらしい(元音大生のカミさんの話)。ところが私の場合、弾けるようになる前に「暗譜」してしまうようなのだ。

暗譜しようとしているわけではないが、指使いをあれこれ考えたり、部分練習でいろいろと自分なりの工夫をしているうちに自然と覚えてしまう。

私見ではあるが、覚えられるものならできるだけ早い段階で覚えたほうがよいのではないだろうか。楽譜を見ないぶん、弾き方や音を聴くほうに集中できるし、なにより楽である。ただ、覚え間違いがあることもあるので、ときどき楽譜で確認したほうがいいとは思う。



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