■譜読み段階でやること
新しい曲にとりかかるとき、どういうことをやればいいのか?とくに初心者(&独習者)は。これまで1年と少しの経験と、ピアノに関する本を参考にまとめてみると…。
①ざっと目を通してだいたいの感じをつかむ
②ひととおり弾いてみておおまかな難易度を知る
③フレーズを見つけてブレス(息継ぎ)マークを入れる
④指使いを確認する、自分なりの指使いを記入する
こんな感じになるかと思う。
■①ざっと目を通してだいたいの感じをつかむ
①は、本当はきちんと時間をかけてやるべきことだろうと思う。「アナリーゼ」(分析)であったり、「音楽的イメージ」を事前に作り上げる部分である。しかし、初心者としては簡単にすませたい。
曲の性格(タイトルなどから分かる)や楽譜から分かる基本的なこと、つまり、何拍子の何調の曲か、テンポはどのくらいかなど。もう少しやりたければ、大まかな形式、三部形式とかソナタ形式とかも確認する。
作曲家がどんな傾向の人かも事前に知っておいたほうがいいだろう。
■②ひととおり弾いてみておおまかな難易度を知る
②は、初見で弾いてみて、曲の構成を確認したり、難しい箇所を見つける程度でいい。
この段階で、ある程度の「課題」、この曲でとくに練習すべきことを見つけられればさらによい。(が、あせることはない)
■③フレーズを見つけてブレスマークを入れる
ほとんどの曲で「フレーズ」を意識することは基本である。フレーズの弾き方(歌い方)、フレーズ単位の強弱のつけ方、フレーズどうしのつなぎ方が演奏を構成する。そして、練習の単位にもなる。
簡単な曲であれば、すぐに分かるが、バッハのフーガなどになるとブレス(息継ぎ)マークを入れる場所は少し難しくなる。レッスンを受けていれば、先生の指導を受けることになる。先生がいない独習者の場合どうするか?
私(独習者)のやり方を参考までにご紹介する。まず、自分なりの判断・感性で区切ってみる。そしてしばらく練習していくうちに、間違っている場合は「違和感」のようなものが出てくるので修正する。
で、お手本となるプロの演奏を(できれば複数)聴いてフレーズを感じることによってさらに修正する。
■④指使いを確認する、自分なりの指使いを記入する
指使いについては、まずは楽譜どおりに弾いて、難しければ自分の弾きやすい指使いをさがすというやり方である。楽譜に指の番号が書いてない場合も、必要な箇所には記入しておく。
必ずしも、楽譜に書いてあるとおりでなくてもよい、という考え方でいいと思う。(練習しているうちに楽譜に書いてある指に戻ることもある)
譜読みの段階では、そのあとの練習方法のイメージがつかめることが重要だと思う。
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