バッハのフーガ(平均律 第1巻 第9番)を練習中(というより挑戦中)である。が、なかなか進歩しない。練習方法をネットで調べてみたが、あまり初心者の参考になるものが見つからない。
基本的な方法(正攻法)は、下記のサイトが一番よくまとまっていると思う。これを参考にしながら、もう少し初歩的な練習方法を考えてみたい。
✏️残念ながらなくなっている@2022/02/14
■フーガがうまく弾けない原因
まず、フーガ(ポリフォニー)がうまく弾けない原因を考えてみる。おおまかには次の3点くらいが考えられる。
①左手も右手と同じレベルの器用さが求められる
②2つ以上の旋律を意識する必要がある
③両手(指)を独立して動かす必要がある
それぞれについて少し考えてみる。
■左手の器用さ
一般的に、左手は右手に比べて「弱い」と思われる。これは他の曲でも同じなのだが、フーガなどのポリフォニーでは、左手にも右手と同じような動き(旋律)が出てくるため、左手の弱さが露呈してしまう。
ロマン派などでは、左手はいわゆる「伴奏」を担当することが多いが、フーガの場合、右手と左手はまったく対等の扱いとなるのである。
したがって、フーガに取り組むということは、いつも以上に左手の練習に時間をさくことが必要になる。しかも、ダイナミクス(強弱)やアーティキュレーション(タッチ)などについても、右手と同じことが求められる。
ただ、右手と同じレベルになるにはそれなりに時間がかかるので、地道にやるしかないと思われる。フーガを練習するときに左手の練習量を増やすくらいしかないのかもしれない。
■2つ以上の旋律を意識する
これはフーガをやるからには避けて通れない課題である。ポリフォニー(複数の旋律)自体がそういうものであるし、そこにこそポリフォニーの魅力や面白さがあるのだから。
とはいえ、演奏する身になってみると、これは大変なことである。ピアノを弾きながら、自分の音を聴くことでさえ十分にはできないのに、複数の旋律を弾き分けながら、同時にその複数の旋律を聴くわけだから。これは簡単なことではない。
しかし、そうも言っていられないので、なんとか方法を見つけたいと思う。
複数の旋律を意識するには、複数の旋律を同時に聴く耳と脳(神経回路)だと思われる。なので、補助的な方法にはなるが、バッハの平均律をプロの演奏で聴くときに、複数旋律を意識しながら聴くことが、耳と脳の訓練になるのではないかと思う。
■両手の動きの独立
両手と10本の指が独立して動くこと、それぞれの指が完全にコントロールできること。これはピアニストにとっては当然のことかもしれない。しかし、悲しいかな、趣味のピアノ弾きにとっては夢のまた夢、といったところだろう。
なので、完全に独立とは言わないまでも、現時点では、3声のフーガが何とかそれなりに弾けるレベルの「独立」を達成したいと思う。
方法としては、たぶん「基礎練習の積み重ね」ということになるのだろう。しかし、基礎練習が得意でない私としては、なんとかフーガ自体の練習の中で、両手の独立性が進歩する方法を考えたいと思っているのだ。
あと、ピアノに向かっていないときの、指の体操のやり方で、両手・指の独立性を強化する方法もあるのではないかと思っている。
…ということで、今週はフーガの特訓期間にしようと思っているので、具体的な方法を次回(たぶん明日)まとめてみるつもりである。
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