楽譜(↓)は 1段の単旋律なのだが、「初めから右方向に」と「終わりから左方向に」を合わせて弾くというのがこのカノンのミソ…(^^;)?
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「音楽の捧げもの」全体の話についてはこの記事(↓)を参照して戴きたい。
《J.S.バッハ「音楽の捧げもの」とは》
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この曲は、鑑賞するというよりも、その仕掛けを知ってニヤッとする…みたいな楽しみ方があっていると思う。まぁ、うまく出来てる ♪
《J.S.バッハ「音楽の捧げもの」とは》
その辺りを意識した音源(動画)もいくつかあって面白い。
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一番気に入ったのは、オランダ・バッハ協会の動画。佐藤俊介さんが二人登場してヴァイオリン 2本で演奏している。楽譜の演奏方向に歩きながら…(^^;)。
一番気に入ったのは、オランダ・バッハ協会の動画。佐藤俊介さんが二人登場してヴァイオリン 2本で演奏している。楽譜の演奏方向に歩きながら…(^^;)。
チェンバロの 2段鍵盤を使った演奏動画(↓)も分かりやすい。2つのパートを「上鍵盤+下鍵盤」で弾くのと、下鍵盤で左手(逆行パート)を 1オクターブ低く弾くのと 2パターン見せて(聴かせて)くれる。
♪ 22 J.S.Bach:Musikalisches Opfer Thematis Regii Elaborationes Canonicae BWV1079
♪ Musikalisches Opfer, Op. 6, BWV 1079 (Arr. for Piano) : Canon 1. a 2: Canon cancrizans
元のアルバム(↓)。
♪ J.S. Bach: Musikalisches Opfer, Op. 6, BWV 1079 (Arr. for Piano) /Konstantin Lifschitz:アルバム
で、今回の目玉はコレ! フェルッチョ・ブゾーニが「音楽の捧げもの」もピアノ編曲しているのだが、カノンだけ選び出して「『音楽の捧げもの』よりカノン変奏曲とフーガ」という作品を作っているのだ ♪「蟹のカノン」ももちろん入っている。
これを、「ブゾーニ作品の演奏に定評のある」というピアニスト、ホルガー・グロショップ(Holger Groschopp、独、1964 - )が弾いているのだが、なかなか気に入った ♪
「大王のテーマ」はソフィア・グバイドゥーリナのヴァイオリン協奏曲『オッフェルトリウム』や尹伊桑(ユン・イサン)の無伴奏ヴァイオリン曲『大王の主題』などで使われているそうだが、このブゾーニ作品でのテーマの扱いは秀逸だと思う。
『バッハの鍵盤音楽』の第18章「《音楽の捧げもの》および《フーガの技法》」に含まれる作品は下記。
- BWV1079/1 3声のリチェルカーレ
- BWV1079/2 6声のリチェルカーレ
- BWV1079/4a 2声の逆行カノン(蟹のカノン)
- BWV1079/4i 2声のカノン(謎カノン)
- BWV1080 フーガの技法
出典:
📘『バッハの鍵盤音楽』(小学館、2001年、デイヴィッド・シューレンバーグ 著)
✏️音楽の捧げもの(Wikipedia)
✏️バッハ :音楽の捧げもの BWV 1079(PTNAピアノ曲事典)
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《J.S.Bach の鍵盤音楽》
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《Bach.KB.BWV1079/2「音楽の捧げもの」から「6声のリチェルカーレ」アンドレイ・ヴィエルというピアニスト ♪》
《Bach.KB.BWV1079/1「音楽の捧げもの」から「3声のリチェルカーレ」リフシッツ素晴らしい ♪》
《Bach.KB.BWV998 前奏曲、フーガとアレグロ:やはりリヒテル?リフシッツもいい ♪》
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