いつもクラシック音楽関連のニュースをチェックしている Slipped Disc サイトにこんなタイトル(↓)の記事を見つけた。"?" が気になったので見てみると、カントロフが演奏するショパンのコンチェルト第2番のことが書いてあった。
✏️CHOPIN 2? SO GOOD …
上の記事の内容はたったこれだけ(↓)。
"Splendid performance this month by Alexandre Kantorow with conductor Cristian Macelaru and French Radio orchestra."
タイトルには "?" マークがあるが、記事には "splendid performance"(素晴らしい演奏)とあるだけ。"splendid" に皮肉っぽい意味もあるのか調べてみたが、それはなさそうだ。
とにかく聴いてみた(↓)。で、"?" の意味が分かった…と思った。
一言で言うと、これまで聴いた演奏とは違う、「ショパンらしさ」とかけ離れた、独特の解釈(と言っていいと思う)の「アレクサンドル・カントロフのショパン」。
私の勝手な印象を簡単に書いてみると…。
情緒的な表現を盛り込んだロマン派的な演奏とは一線を画した、ピアノの音そのもので表現する演奏。装飾音符の速いパッセージも含めて一音一音がクリアでくっきりと響く、音の彫刻のような演奏。
そう、カントロフの指が一音ごとに大理石を刻んでいって、ショパンの音楽を形作っていくような…そんなイメージを思い浮かべた…(^^)♪
Slipped Disc を書いている Norman Lebrecht 氏が "?" を付けたように、この演奏には賛否両論があると思う。ショパンコンクールではあまり評価されない可能性も無きにしも非ず…かな?
けれども、私はこの演奏に喝采👏を送りたい ♪ ショパンらしいかどうかは横に置いて、カントロフの奏でる音楽に素直に耳を傾ければ、この演奏の素晴らしさが伝わってくるのではないかと思う。私は、カントロフのピアノの音に、彼が表現するものに大きな魅力を感じた ♪
オケの音がもう少し歯切れが良ければもっと素晴らしい名演奏が生まれたと思うが…(^^;)。
アレクサンドル・カントロフ(Alexandre Kantorow、仏、1997 - )は、2019年のチャイコフスキーコンクールでの優勝以来、注目しているピアニストの一人。
カントロフの演奏は上手いし素晴らしいのだが、個人的にはもう一皮むけて欲しい…という感じの「期待感」みたいなものがあった…。今回聴いたショパンはちょっと進化したカントロフみたいなワクワク感を感じさせてもらった…(^^)♪
頑張れ、カントロフ!♪
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