まずは BWV990「サラバンドと変奏」。変奏曲は 15曲もある。
この作品は、『バッハの鍵盤音楽』ではこんな感じ(↓)で紹介されている。著者のシューレンバーグ氏は、真作であってほしいと願っているのかも知れない。
「バッハの変奏曲は数多くはないので、それにこの BWV 990 が加えられるとすれば、それは歓迎すべきことかもしれない」
「この曲ははっきりバッハの作品と断定はできないとはいえ、バッハの初期様式に関するわれわれの視野を広げる可能性のある重要な作品である」
ピアノでの演奏を聴くと、やや古めかしい感じもするがなかなか魅力的な作品だ ♪
弾いているのはペジャ・ムジエヴィック(Pedja Muzijevic、)という人で、サラエヴォ(ボスニア・ヘルツェゴビナ)生まれ、ニューヨーク在住のピアニストのようだ。
チェンバロの演奏もいい感じ ♪ 弾いているロバート・ヒル(Robert Hill、1953 - )はアメリカのチェンバリスト兼フォルテピアニスト。
オルガンで聴くとまた違った雰囲気でこれも悪くない。アンドレアス・リービッヒ(Andreas Liebig、1962 - )というドイツのオルガニストの演奏。
『バッハの鍵盤音楽』の補章 A.「真作であることが疑わしい作品」に含まれる作品は下記。
- BWV990 サラバンドと変奏
- BWV905 幻想曲とフーガ ニ短調
- BWV956 フーガ ホ短調
- BWV945 フーガ ホ短調
- BWV948 フーガ ニ短調
- BWV958 フーガ イ短調
- BWV960 フーガ ホ短調
- BWV959 フーガ イ短調
- BWV839 サラバンド ト短調
- BWV844 スケルツォ ニ短調
- BWV969 アンダンテ ト短調
- BWV970 プレスト ニ短調
- BWV907 幻想曲とフゲッタ 変ロ長調
- BWV908 幻想曲とフゲッタ ニ長調
✏️サラバンドとパルティータ(BWV990)(未音亭日乗)
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