2022年8月9日火曜日

マルカンドレ・アムランの新CD『ボルコム:ラグ全集』面白そう ♪

マルカンドレ・アムランが新しい CD を出したという記事があった。ところが、「ラグ全集」とある。「ラグ」ってジャズみたいな?ラグタイムということ?

作曲家のボルコムという名前も初めて聞く。ちょっと聴いてみることにした ♪

✏️マルク・アンドレ・アムラン(Marc-André Hamelin)『ボルコム:ラグ全集』洗練されたピアニズムでラグタイムの魅力が存分に味わえる決定盤(Mikiki)




ところが、YouTube と Spotify を探したが、音源が見つからない。今年 6月11日にリリースされた CD なのでまだアップされていないのかも…。

仕方ないので、Spencer Myer というピアニストの演奏を聴いてみた。なんだか、のんびりしていて少しノスタルジックな感じの音楽だ。たまにはこういうのもいいかも…♪

♪ William Bolcom: Piano Rags(プレイリスト)

ちなみに、ラグ(ラグタイム)というのはジャズの一種かと思っていたのだが、ジャズとは別のジャンルで即興などもほとんどないそうだ。特徴はシンコペーション。


マルカンドレ・アムランの弾く音源を探していたら、同じ作曲家の「ピアノのための12の新しいエチュード」を弾いているものが見つかった。

この曲は、ボルコムが 1988年にピューリッツァー賞音楽部門を受賞した作品。

♪ Bolcom: 12 New Etudes/Wolpe: Battle Piece(プレイリスト)

こちらは、現代音楽的な曲も入っているが、ラグも含まれている。元の CD は下記。



ウィリアム・ボルコム (William Bolcom、1938年‐ )は米国の作曲家・ピアニストで、ラグタイムを中心とするジャズのイディオムに基づいた曲を多数作曲している。2020年に亡くなったカプースチンより 1歳若い。

ダリウス・ミヨーに師事していたこともあるようで、ピアニストとしてはミヨーやガーシュウィンをよく弾いているとのこと。

「ピアノのための12の新しいエチュード」によるピューリッツァー賞のほか、グラミー賞、アメリカ国民芸術勲章、デトロイト音楽賞、ミュージカル・アメリカの2007コンポーザー・オヴ・ザ・イヤーなどの受賞歴がある。

また、音楽学者として、シューベルトの「レリーク」、アルベニスの「ナバーラ」などの未完成のピアノ作品の補筆も行っているそうだ。

✏️ウィリアム・ボルコム(Wikipedia)


ちなみに、代表曲である「優雅な幽霊のラグ」(↓)はなかなか人気のようで、YouTube にはピアノ教室の動画などいくつかの音源が上がっている。

(ピアノ:Richard Dowling)


また、レオン・フライシャーが右手の故障から復活したあとに、奥様のキャサリン・ジェイコブソンとの連弾による『フォー・ハンズ』という CD を出しているのだが…。

ブラームスのワルツ集《愛の歌》とシューベルトの幻想曲などの最後に、この「優雅な幽霊のラグ」(4手版)が収録されていて、なかなかいい感じである。(YouTube では見つからず Spotify で聴いた ♪)


ちなみに、ボルコムはフライシャーと長年の友人で、フライシャーとゲイリー・グラフマンのために協奏曲を書いていたりするようだ。




ルカンドレ・アムランの新CD『ボルコム:ラグ全集』の情報は下記。

✏️ボルコム:ラグ全集(Tower Records)

💿ボルコム:ピアノ・ラグ全集 マルカンドレ・アムラン




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