2017年6月15日木曜日

アルセニー・タラセビッチ・ニコラエフ、Deccaと契約 ♪

アルセニー・タラセビッチ・ニコラエフ(Arseny Tarasevich-Nikolaev)が Decca Classics と契約したようだ。

✏️Arseny Tarasevich-Nikolaev signs with Decca and Universal

Arseny Tarasevich-Nikolaev. Photo © Evgeny Evtyukhov Photography.


アルセニー・タラセヴィッチ=ニコラーエフはロシアの若手(23歳)ピアニスト。バッハの名演奏で知られるタチアナ・ニコラーエワの孫息子として有名?である。

初めてその名前を聞いたのは2015年のショパンコンクール。その有力候補の一人として名前があがっていた。



その後、リーズ国際ピアノコンクールや2016年のシドニー国際ピアノコンクール(2位入賞)などで、何度も名前を聞いているうちによく知っているピアニストのような気になっていた。

YouTube 音源やコンクールの演奏を聴いた限りでは、個人的にはそれほど好みではなかったが、2015年以前にも「2012年スクリャービン国際ピアノコンクール優勝、2013年クリーブランド国際ピアノコンクール第2位、2014年グリーグ国際ピアノコンクール第2位」といった入賞歴があるので、安定した実力は認められているということだろう。


デビューCDは2018年に出る予定で、タイトルは "Moments Musicaux"(楽興の時)。ラフマニノフの「楽興の時」、プロコフィエフの「束の間の幻影」のほか、スクリャービン、メトネル、チャイコフスキーらのロシア作品を並べたものになりそうだ。おばあちゃん(タチアナ・ニコラーエワ)作曲のエチュードも2曲入るらしい…(^^) ♪

時期は不明だが、来日も計画されているとのこと。


ちなみに、Decca は今年4月に中国のモエ・チェン(Moye Chen)とも契約しているが、彼はニコラーエフが2位に入賞したシドニー国際で3位になったピアニストである。

ピアノを弾いているときの表情から「変顔くん」というニックネームをつけて応援していたピアニストでもある。






この記事によると、モエ・チェンのCDデビューも2018年に出ることになっており、ラフマニノフとパーシー・グレインジャー(Percy Grainger)の作品となる予定。この2人はアメリカに亡命した作曲家兼ピアニストという共通点?があるそうだ。


おまけ。シドニー国際コンクールの結果を見ていて「あれっ!?」と思ったこと。4位に「Kenneth Broberg(アメリカ)」がいるではないか…。

ケネス君は、つい最近終わったばかりのクライバーン国際ピアノコンクールで2位に入賞したピアニストである。

Decca が次に狙うのは Kenneth Broberg なのか??



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