クライバーン・コンクール、セミファイナルはあまり聴けないままに、気がつくとファイナリスト6人が発表されていた。
アメリカ2人、ロシア2人、アジア2人という絶妙な?バランス…(^^)?
アメリカの Kenneth Broberg と韓国の Yekwon Sunwoo はやや意外だった。台湾の Han Chen が残らなかったのも、個人的には(私の好み的には)ちょっと残念だった。
紅一点、香港の Rachel Cheung と、若手(10代)代表? Daniel Hsu は順当にファイナリストとなったので、引き続き応援しようと思う。
ロシアの2人(Yury Favorin と Georgy Tchaidze)は好みではないが、残るかも知れないなぁと思っていたので、まぁ、結果を見るとこんなものかな?とも思う。
これまでのところ、ダントツに「すごい!」とか「お気に入り ♪」とかは、残念ながら見つかってない…。ワクワク感が感じられない…。
モーツァルトのコンチェルトをほとんど聴いてなかったので、ファイナリストの演奏を少しだけ聴いてみた。
Kenneth Broberg は、セミファイナルのスクリャービン(ソナタ第4番)はよかったのだが、他は面白くなかったので、ファイナルはちょっと無理かな?と思っていたのだが、モーツァルトはなかなかいい演奏だった。
ほとんどのコンテスタントが20番・21番という定番(やや耳タコ)を演奏する中で、あまり聴いたことのない25番を選んだのも、結果的にはよかったのかも知れない。
Rachel Cheung は、モーツァルトはあっているかも知れない。きれいな音でよく歌っている。力みが取れてきたかな…。気になったので、リサイタルの方も少し聴いてみたが、クライスレリアーナはまあいいとして、プロコのソナタ6番はあまり好みではなかった。
Yury Favorin、まぁ全体的に上手いのだが、モーツァルトも悪くはないのだが、面白い演奏(リサイタルに行きたくなるような演奏)ではない。微妙に粘る節回し(ルバート?)が好きじゃない。
Daniel Hsu のモーツァルトは若者らしく溌剌として好きだった。2楽章あたり、少し乗り切れない感じもあったが、全体としては好演と言っていいだろう。
Yekwon Sunwoo は上手に歌っているのだが、やや繊細さに欠けるような気がする。やはり好みではなさそうだ…。
Georgy Tchaidze の演奏は、セミファイナルでも感じたのだが「美しい」と思う。モーツァルトはその良さが十分に発揮されて、なかなか魅力的な演奏だったと思う。
疲れてきたので、落ちた6人の中では一番気になった Han Chen だけ聴いてみた。
第1楽章の初めだけしか聴いていないのだが、あれっ?と思うほど音が硬くて歌えてない。棒弾きとまでは言わないが、柔らかさとかフレージングのニュアンスとかあまり感じられない。モーツァルトは不得意なのかな…? まぁ、落選は仕方ないかな…と思う。
ファイナルはピアノ五重奏と大規模コンチェルトの2本立てなので、6月7日から10日(現地時間)の4日間かかる。
日本時間だとこんな感じ(↓)。
6/08 9:30am- 五重奏(1)
Kenneth Broberg, Yury Favorin, Yekwon Sunwoo
6/09 9:30am- 五重奏(2)
Georgy Tchaidze, Rachel Cheung, Daniel Hsu
6/10 9:30am- 協奏曲(1)
Yury Favorin, Kenneth Broberg, Yekwon Sunwoo
6/11 5:00am- 協奏曲(2)
Rachel Cheung, Georgy Tchaidze, Daniel Hsu
個人的には前半の五重奏の方が興味がある。ここで、音楽家としてのセンスが試されるような気がするので、聴きなれた(コンテスタントからいうと弾きなれた?)「大規模コンチェルト」よりも差が出るかも知れない。
最終結果が出るのは、最終日の夜だろうから、日本時間では6月11日(日)の朝、ということになるのかな…。体力のある人は 5時起きかな?…(^^;)。
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