少し、有力候補などの演奏を聴いておこうと思っているが、誰を聴いていいのかまったく分からない。なので、『音楽の友』に載っていた「海外勢の注目ピアニスト」20人を中心に、少しずつ聴くつもりだ。
Pianist Loungeの「予備予選レポート」も見てみたが、数名を除いてほとんどが『音楽の友』と同じピアニストをあげている。
国別では、ロシア、中国、韓国あたりが強いのか?(中国・韓国の姓・名の順が不統一だが、『音楽の友』の表記に合わせてある)
アルファベット名のあとの数字は、 YouTubeを聴いた時点の「再生回数 / Good(いいね)の数 / Badの数 / いいね率%」(いいね率=Good/(Good+Bad) )。聴いた結果の「お気に入り候補」には名前に黄色の網かけをつけた。
ロシア
アルセニー・タラセヴィッチ=ニコラーエフ
Arseny Tarasevich-Nikolaev 1599/13/5/72%
本大会の中心の一人。バッハの名演奏で知られるタチアナ・ニコラーエワの孫息子。2012年スクリャービン国際ピアノコンクール優勝、2013年クリーブランド国際ピアノコンクール第2位、2014年グリーグ国際ピアノコンクール第2位。
※感想→《リーズ国際ピアノコンクールの有力候補を聴く》
(9/13までのリーズ国際にも出ている、すごい!)
ロマン・マルティノフ
Roman Martynov 2285/17/12/59%
独自の感性。2012年第8回浜松国際ピアノコンクールのセミファイナリスト。
ドミトリー・シシキン
Dmitry Shishkin 9498/121/18/87%
緻密。2013年ブゾーニ国際ピアノコンクール第3位。今年のチャイコフスキー・コンクールでは Round 1 で落ちてしまったが、ライブ配信で聴いた私の感想は「溌剌として、キビキビした音が印象的で、ちゃんと音楽になっていた。彼は "Round 2" に進んで欲しいと思う。」というものだった。
ウラディーミル・マトゥセーヴィチ
Vladimir Matusevich 1927/8/9/47%
2回目の挑戦。
ガリーナ・チスティアコヴァ
Galina Chistiakova 8445/85/21/80%
注目の姉妹の姉、数々の国際コンクールで入賞。
イリーナ・チスティアコヴァ
Irina Chistiakova 5748/38/10/79%
注目の姉妹の妹、数々の国際コンクールで入賞。
ラトヴィア
ゲオルギス・オソキンス
Georgijs Osokins 2164/24/6/80%
ノーブルな演奏。2014年、青少年のためのショパンコンクール1位。
カナダ
シャルル・リシャルト=アムラン
Charles Richard-Hamelin 10711/135/20/87%
余力あるピアニズム。2014年、モントリオール国際コンクール2位。
ウズベキスタン
タミラ・サリンジャノヴァ
Tamila Salimdjanova 1486/16/12/57%
強い女性ピアニスト。
ハンガリー
イヴェット・ジョンジョジ
Ivett Gyöngyösi 9008/96/54/64%
歌の才媛。
アメリカ
アレクセイ・タルタコフスキー
Alexei Tartakovsky 2534/22/2/92%
男性的な音とレガート。
クロアチア
アリサオ・ユニリッチ
Aljoša Jurinić 4267/55/11/83%
2回目の挑戦。
ポーランド
ピオトル・リシャルト・パヴラク
Piotr Ryszard Pawlak 4110/36/15/71%
ポーランド最年少17歳。
アンジェイ・ヴィエルチンスキ
Andrzej Wierciński
予備予選免除の19歳。
※YouTubeの音源を聴く限り、荒削りで好みではなかった。
中国
チェン・ズァン
Cheng Zhang 1310/12/3/80%
2013年クララ・ハスキル国際ピアノコンクール優勝。
ワン・チャオ
Chao Wang 1409/11/3/79%
2006年第1回高松国際ピアノコンクール第3位。
キ・コン
Qi Kong 3054/23/4/85%
ティファニー・プーン
Tiffany Poon 32245/476/22/96%
香港生まれ、米国で学ぶ。
ジー・チャオ・ジュリアン・ジア
Zhi Chao Julian Jia 5006/42/12/78%
2回目。
韓国
ソンジン・チョ
Seong-Jin Cho 25508/254/20/93%
貫禄の通過。2009年第7回浜松国際ピアノコンクール優勝、2011年チャイコフスキー国際コンクール第3位、2014年ルービンシュタイン国際ピアノコンクール第3位。
スジョン・アン
Soo Jung Ann 16642/112/20/85%
3回目、丁寧なピアノ。2009年第7回浜松国際ピアノコンクール第6位。
ムン・ジヨン
Jiyeong Mun 11331/126/20/86%
2014年第3回高松国際ピアノコンクール優勝。
それぞれ聴いてみた感想は下記。
《ショパン・コンクール注目ピアニスト:ロシア》
《ショパン・コンクール注目ピアニスト:中国》
《ショパン・コンクール注目ピアニスト:韓国》
《ショパン・コンクール注目ピアニスト:ラトヴィアほか》
【補足】事前審査免除の7人(下記)についても、YouTubeで見つかった音源をいくつか聴いてみたが、その範囲では好みの演奏はなかった。とくに、ポーランドのピアニストのノクターンが妙にもったりしていてイマイチだった。流行りの弾き方か何かだろうか…?
Dinara Klinton (Ukraine)
Łukasz Krupiński (Poland)
Krzysztof Książek (Poland)
Andrzej Wierciński (Poland)
Rachel Naomi Kudo (United States)
Eric Lu (United States)
Nozomi Nakagiri (Japan)
なお、日本人12人については、事前審査の演奏(中桐さんは浜松国際での演奏)を一通り聴いた範囲では、私の好みのピアニストは見当たらなかった。日本人として、注目&応援するつもりではあるが…。
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