2017年2月26日日曜日

シューベルトのソナタ14番:一応終わり一応満足 ♪

シューベルトのソナタ第14番第1楽章、今月末までのつもりだったが、あと3日を残して昨日で終わることにした。スポーツ選手のコメントではないが「今できることはやりきった」みたいなことを感じたからだ。



もちろん、まだ思うように弾けていない「難所4」も残っているし、他の難所も毎回ノーミスという訳ではない。でも、引っかかりながらも通して弾くことはある程度できるようになったし、正直、ちょっと飽きてきたところもある…(^^;)。

なので「一応終わり一応満足 ♪」とした。

ちなみに、辞書で「一応」を調べると「十分といえないが、最低限の条件は満たしているさま」という説明があった。私の今の状況にピッタリである…(^^)!

ということで、久しぶりに「修了証」(「一応」版)を作った。



大まかに反省してみると…。


この曲は28段階難易度のレベル24ということで、私にとってはかなり無茶な選曲であった。

それを考えると、2カ月近くかかったとはいえ、私としては十分に「善戦」したと言っていいと思う。

もともと苦手意識のあった(聴く方も弾く方も)シューベルトが最近はけっこう好きになってきて、さらにこの曲が何となく自分に合っていたのがよかったのかも知れない。


技術的には、付点音符、オクターブ、トレモロと苦手パターンのオンパレードであったが、逆に課題がはっきりしていたことで、練習はやりやすかったような気もする。

付点音符は、最初は「3:1」を正確に刻む練習をしていた。が、それを気にしすぎてリズム感が悪くなって、全体の流れがギクシャクしていたので、後半は「流れ」を優先することにした。「3:1」は「2.5:1」くらいになったかも知れないが…。

オクターブ自体はだいぶ苦手意識は薄らいできたが、オクターブのトレモロと高速ポジション移動の組み合わせはまだまだ出来ていない(↓)。




通し練習を始めてから感じたことは、やはり長い曲だということ。

長い曲をちゃんと弾くには、当たり前だが「集中力」と気持ちの体力みたいなものが必要だということを、改めて実感した。集中している時とそうでない時は、あきらかに「出来」が違う。ミスの数も違う。

それと、曲全体をつかむ(把握する)ことも、長くなるとかなり難しくなることも、弾きながら感じた。

ソナタ形式なので、今「展開部」のどの辺りとか、これから「再現部」に入る、といったことは頭では分かるのだが、気持ちの流れというのか、曲全体をどう盛り上げ、どうまとめていくのか…みたいなことがなかなかつかみきれない。

一つ嬉しかったのは、これだけ長い曲を弾いても指や手首が痛くならなかったこと。少しは「脱力」ができるようになったのかも知れない…(^^)♪


ちなみに、去年12月に聴きに行ったリュカ・ドゥバルグのリサイタルにシューベルト第14番も入っていた。

いまさらではあるが、自分で第1楽章だけでも練習した今の段階で、リサイタルを聴けたらどんなに良かったかと思う。もう一度、ルカ君(リュカ・ドゥバルグ)のシューベルトを聴いてみたいものだ…。



さて、あと3日、次の曲を決めなくっちゃ…。こちらはちょっと苦戦中。3日前(↓)と状況はあまり変わっていない…。




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