2017年2月4日土曜日

日本のオーケストラが招聘するピアニスト 2017/18シーズン

一昨日の記事《小澤征爾とアルゲリッチのベートーヴェン第1番!♪》で、日本では「コンサート・シリーズ」の発表が地味で探せない…という話を書いた。

それに「ピアニスト・シリーズ」のようなピアノに特化したものが殆ど見当たらないのも残念な点だ。

…などと思っていたら、昨日、ウィグモア・ホールの "2017/18 Season Preview" 発表があった。羨ましいことに ピアノ・リサイタルのシリーズもあって40以上の公演が予定されている。(参考→ねもねも舎の記事




ちなみに、ウィグモア・ホールというのは530席ほどの小さなホールで、ピアノ・リサイタルにはもってこいのホールだ ♪ 上の写真のような感じ。弾いているのはエリザーベト・レオンスカヤさんかな?


それはさておき、一昨日の記事を書いたときに思いついた、日本のオーケストラが招聘するピアニストを調べてみた。全部はしんどいので、とりあえず「日本の5大オーケストラ」のみ。

「5大オーケストラ」というのは私が勝手に言っているだけだが、一応「予算規模」(2014年)のトップ5(↓)である。

1. NHK交響楽団
2. 読売日本交響楽団
3. 東京都交響楽団
4. 東京フィルハーモニー交響楽団
5. 東京交響楽団



各オーケストラのシーズン・プログラムから、ピアニスト名を抜き出して、演奏曲目(ピアノ協奏曲など)と公演日程を並べてみた。太字は気になったピアニスト。

初めて聞く名前もかなりある。日本人も入れてあるが、小山実稚恵さんと小曽根真さんが人気のようだ。


1. NHK交響楽団(再掲)

●2017年
デニス・コジュヒン:ラフマニノフ4番 :9/22,23
クリストフ・エッシェンバッハ:モーツァルト12番 :10/25,26
ピエール・ロラン・エマール:ラヴェル「左手のためのピアノ協奏曲」等 :12/2,3
ジャン・イヴ・ティボーデ:サン=サーンス5番 :12/8,9

●2018年
小山実稚恵:モーツァルト20番 :1/17,18
マリア・ジョアン・ピレシュ:ベートーヴェン4番 :4/20,21
アレクサンドル・トラーゼ:ショスタコーヴィチ2番 :5/18,19
ジャン・エフラム・バヴゼ:ドビュッシー「ピアノと管弦楽のための幻想曲」 :6/9,10
ヴィキンガー・オラフソン:メンデルスゾーン「ヴァイオリンとピアノのための協奏曲」(Vn:庄司紗矢香):6/15,16


2. 読売日本交響楽団

●2017年
ユリアンナ・アヴデーエワ:グリーグ :4/21,23
ケイト・リウ:ショパン1番 :5/13,14
ベフゾド・アブドゥライモフ:プロコフィエフ3番 :6/24,26
ネルソン・フレイレ:ブラームス2番 :7/7
ダニール・トリフォノフ:プロコフィエフ2番 :9/16,17,18
小山実稚恵:ベートーヴェン5番 :9/30

●2018年
ニコライ・ルガンスキー:チャイコフスキー1番 :2/10,11,12
ニコライ・ルガンスキー:ラフマニノフ「パガニーニの 主題による狂詩曲」:2/16


3. 東京都交響楽団

●2017年
イノン・バルナタン:ラフマニノフ「パガニーニの 主題による狂詩曲 op.43」:4/22
キム・ソヌク:ベートーヴェン3番 :4/29
スティーヴン・オズボーン:ティペット「ピアノ協奏曲(1955)」(日本初演) :5/16
アブデル・ラーマン・エル=バシャ:ベートーヴェン5番 :5/31
ロジェ・ムラロ:ダンディ「フランスの山人の歌による 交響曲 op.25」:6/21
ハオチェン・チャン:ラフマニノフ3番 :9/4

●2018年
ヤン・ミヒールス:メシアン:トゥーランガリラ交響曲、ミュライユ:告別の鐘と微笑み ~オリヴィエ・メシアンの追憶に
(1992)(ピアノ・ソロ) :1/18,20
アレクサンドル・タロー:ショスタコーヴィチ2番 :3/26


4. 東京フィルハーモニー交響楽団

●2017年
阪田知樹:リスト1番 :6/14,18
イム・ジュヒ:ベートーヴェン3番 :9/18,21
小山実稚恵:チャイコフスキー1番 :12/5

●2018年
小曽根真:グルダ「コンチェルト・フォー・マイセルフ」:3/7,9,11


5. 東京交響楽団

●2017年
小曽根真:モーツァルト6番 :5/20,21
児玉桃:ラフマニノフ「パガニーニの 主題による狂詩曲 op.43」:10/21
フランク・ブラレイ:ダンディ「フランスの山人の歌による交響曲」:11/12,14

●2018年
アレクサンダー・ガヴリリュク:プロコフィエフ1番 :1/12
マーティン・ジェームス・バートレット:プロコフィエフ3番 :3/25


東京のオケばかりになったので、その他いくつか見てみた。

神奈川フィルハーモニー管弦楽団は、日本人3人(松田華音、福間洸太朗、小山実稚恵)。札幌交響楽団も小菅優ひとり。

逆に、九州交響楽団はアレクセイ・ゴルラッチ、ベン・キム、ゲルハルト・オピッツ等海外勢が主体。


そんな中で、2016/2017年シリーズということになるのだろうが、広島交響楽団のシャルル・リシャール=アムラン(ショパン2番、2/16)というのを見つけた。よく調べると、2月24日にも読売交響楽団とショパンの2番を演奏することになっている。



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