シューベルトのピアノソナタ14番(第1楽章)、2月いっぱいやるとしたらあと10日ほど。ここにきてやっと「暗譜」ができて、楽譜を見ずにいちおう通しで弾けるようにはなった。もちろん!?難所で止まりながら…。
提示部・再現部・コーダは、暗譜を確実にして、指に覚えさせて、もう少し表情をつけて、要するに「弾き込む」段階。あとの課題は展開部!難所の巣窟!
とはいえ、展開部の後半の「難所5」(付点単旋律の長いフレーズ)はあと一息というところまではきたので、一番の問題は「難所4」だ。
【難所5】
【難所4】これ(↓)!
で、何が難しいのか、改めて考えてみた。
片手ずつ弾けば問題なく弾ける(付点のキレの悪さは置いとくとして…)。ので、問題は両手になったときにうまくいかない何かがある。
フーガのように片手ずつでもちょっと難しくて、両手を合わせるとその難しさが4倍くらいになるような「複雑系」?の問題ではなさそうだ。
で、とりあえずの結論(仮説?)は「鍵盤を見るタイミングと場所」。言い換えると、音がとぶ場所での事前の「準備」ができてないことが弾けない原因ではないか?ということ。
自分で弾いているときの様子を観察してみると、その音符に来たときに見ようとしていて、時間がないために左右に目が泳いでいる感じ。
それを改善すべく「準備」のシーケンス(手順)を「見える化」してみたのが下図。
基本的には左手側を見ているのだが、右手の音が変わる(とぶ)少し前に(タイミングが難しいのだが…)右手の打鍵位置を見る、ということだ。
もう一つは、右手の8分音符が長く押え過ぎていて手首も硬くなっていたので、これを「ふわっとオバケの手」で上げて次の和音に備えることを意識する。
【参考】
このやり方で、何となくうまく行きそうな感触はあるのだが、さてどうだろう…?
ちなみに「難所2」のオクターブ・トレモロの連続箇所(↓)であるが、これも「鍵盤を見る場所」を意識することでほぼ問題解決できそうだ。
【難所2】
左手と右手が同じ音でオクターブのトレモロを繰り返している。左右の間にオクターブあるので、一番下の音から一番上の音までは3オクターブ。これを、全部目で見て位置決めすることは無理。
で、いろいろ試した結果、左右の手の真ん中、つまり3オクターブの真ん中のオクターブをぼんやり?見るのがいちばん良さそうだ。
例えば、上の楽譜でシから#ソに移るとき、視線は左右の親指位置の真ん中(レあたり?)に行くのだが、意識しているのは両親指の#ソの位置、という感じだ。
宮本武蔵が、敵を見ながらも、自分を取り巻く周囲にも気を配って「観て」いた、という剣豪の極意にも通じるような…(^^;)?
まぁ、この難所の場合、左右に目を動かす時間はないので、今のところ、この方法がいちばん確実なような気がしている。
…ということで、あと10日ばかりでもう少し仕上がることを願って、ひたすら練習だ ♪
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