2016年9月5日月曜日

近況:ハイドンのソナタの3重苦:指使い・暗譜・基礎?

ハイドンのピアノソナタ(Hob.XVI:34)の第1楽章、すでに2週間以上を軽く超えているが、相当に苦戦している。

"Presto" の速いテンポで苦労するだろうと予測していたが、それどころではない。"Moderato" くらいで練習していても、どうもうまくいかないのだ…(^^;)…。


原因は、たぶん3つくらいある。

一つには、指使いがなかなか定まらずに苦労していること。3度の連続なども素直な指使いではうまく行かない箇所が多いし、それ以外でも、完全に確定していないところがあちこちにある。

3度連続の代表例が「難所」指定の第2主題。そのはじめのところ(↓)は、二転三転しながら、とりあえずは下の赤い字で書いたものに落ち着いているが、テンポを上げていったときにこのままでいいかどうかは分からない…。(元の楽譜の指示とも違うし…)




二つ目は「暗譜」できないこと。なぜか、この曲はいつまでたっても頭に入らないのだ。似て非なる箇所が多いのも原因の一つだとは思うが、どうもそれだけではないのかも…?

最近「暗譜」に関する記事を読んで、それをまとめたり自分でも考えたりして、「精緻化リハーサル」こそ暗譜の切り札!…とまでは言わないにしても、少なくとも「方法論」は分かってきたような気になっていたのに…。




理論と実践は違うということなのか?


ちなみに、自分で考えた「精緻化リハーサル」のうち、次のようなことは実践しているつもりなのだが…。

・指使いを意識する
・自分の指の感覚を意識する(運動感覚)
・チャンク(まとまり)やパターンを意識する
・意識できるくらいゆっくり弾く
・伴奏、声部(和声)など縦の構造を意識する
・聴きながら楽譜を見る(聴覚+視覚)


で、3つ目は、あまり言いたくないことではあるが、やはり基礎(スケールとかアルペジオとか色々)をちゃんとやっていないことのツケが回ってきているのかも…ということ。

前回の「近況」でもあげたこういう(↓)「似て非なるパターン」、もしかするとこういうパターンそのものが苦手なのでは?と思い始めた。



もともと、ピアノの練習を始めたときのポリシー(というほど大げさなものではないが…)の一つが「基礎練習は曲の中でやる」ということであった。ツェルニーとかハノンは苦手なので…。

だから、ハイドンのソナタの中で、基本的なパターンのようなものを練習するというのは正しい?(自分のポリシーとしては…)のだが、はて、効率という面ではどうなのだろう?と思い始めたのである。

実は、途中でツェルニーの30番を少しやってみた。それを続ければそれなりの効果はあるのだろうが、暗譜できないことの焦りもあり、2〜3日でやめてしまった…(^^;)。


1週間前に「なんとなく、前途多難…」などと言っていたが、今も前途も「多難」確定である…Fooow…。



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