これまでにアップされた動画で、最後の方に「コメント、ご質問をお待ちしてます」みたいなことを言っていたが、それに対して本当に本人が答えるとは思っていなかった。偉いもんだ…。
英語とドイツ語とスペイン語を使い分けながら(これも大したものだ…)、ほぼ真面目に答えている。
英語はなんとか分かるが、他は何を言っているのかさっぱり。と思ってみたら、右下に "Activate Subtitles down here" という表示が出ている。なんと、YouTube には「字幕」(Subtitles)機能があったのだ!
動画のタイトルの最後についている [subtitulado] というのが「字幕付き」ということ(スペイン語?)らしい。字幕は、スペイン語、フランス語、英語から選べるが、残念ながら日本語はない。
で、英語の字幕をオンにして、聞いてみた。…が、字幕を読むのはけっこう大変だ。読み終わる前に消える(次に行ってしまう)ことが多い…(^^;)。
全体で5つ位のコメントに答えていて、長さとしては、これまでの楽曲解説なんかよりも長い 7:48。内容としては、まぁそれなり…というところ(かな?)。例えば…。
「 "good pianist" と "great pianist" との違いは?」という質問に対しては、ちょっと面白いことを言っている。
"great pianist" には2種類のピアニストがいる。「いとも簡単に弾く」(私にも弾けそうと思わせる)ピアニストと、「こんな弾き方はできない」(一体どうやって弾いているのだろう)と思わせるピアニスト。例えば、前者はアルトゥール・ルービンシュタイン、後者はミケランジェリ。もちろん両方とも素晴らしい演奏なのだが…。
「適切なテンポとは? プロのピアニストはなぜみんな速く弾くの?」という質問に対しては…。
テンポというものはとても興味深い。テンポは聞こえないが、どういうテンポを選ぶかはその音楽家の重要な「決断」(decision)である。
その曲を十分に研究して、理解して、いろいろ試して、その結果として決まってくる。
テンポはスーツケースみたいなものである。旅行に行くときにいろんなものを入れていくが、小さすぎると必要なものがちゃんと入らない。でも、目的はスーツケースではなく、必要なものを目的地に持っていくこと。
最後の例えは分かったような分からないような…(^^;)?
で、「なぜ速く弾くか」に対するホロヴィッツの答えは「私は速く弾けるからさ♪」…。
最後に「"the agility of fingers" を身につける練習方法のビデオを作ってほしい」という視聴者からのリクエストに対して、「(そんなものがあれば)私の方が欲しい」と軽くいなしている…。
"the agility of fingers" というは「指が回ること」だろうと想像しながら、そういうビデオがあるといいな〜と思わず思ってしまった。
メインメニュー?のピアノ曲解説は、ブラームスのピアノ協奏曲第1番のあと、リストの「詩的で宗教的な調べ」の第7曲「葬送」とショパンのバラード第1番が追加されて、今のところ3つアップされている。
5分では物足りないのはもちろんだが、この選曲自体はちょっと注目しているところである。
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