2016年9月15日木曜日

「日本音コン:ピアノの本選へ4人」の重み・レベル?

「<日本音コン>ピアノ第3予選、4人が本選へ」というニュースを見て、そういえば「日本音コン」という名前をときどき聞くけど、よく知らないことに思い当たった。

「第3予選を通過した次の4名」が「守永由香(東京・桐朋学園大2年)、樋口一朗(同)、千葉遥一郎(東京芸大1年)、渡辺智道(東京芸大卒)」なのだが、一般大衆的ピアノファンの私としては、もちろん?名前を聞いたことのある人はいない。

…ということで、「日本音コン」=「音コン」=「日本音楽コンクール」のピアノ部門を少し調べてみることにした。




まず一番気になったのが過去の入賞者。ここ10年間の1〜3位入賞者を見てみると、パラパラと知っている名前(太字)がある。

2015:黒岩 航紀、黒田 哲平、五十嵐 薫子
2014:石田 啓明、桑原 志織、西原 瑠一
2013:石井 楓子、齊藤 一也、竹田 理琴乃
2012:反田 恭平、務川 慧悟、江沢 茂敏
2011:浜野 与志男、崎谷 明弘、古賀 大路
2010:吉田 友昭、今田 篤、齊藤 一也
2009:伊藤 伸、中桐 望、石井 園子
2008:喜多 宏丞、入江 一雄、實川 風
2007:佐藤 彦大、米津 真浩、伊藤 伸
2006:河内仁志、松尾久美、大伏啓太


一番有名なのは、TVでもときどき見かける反田恭平くんかな? その次が、去年のロンティボーで3位入賞の實川風くん。あと、中桐望さんは去年のショパコンで知ったのだが、その前に2012年の浜松国際で、イリヤ・ラシュコフスキーに次ぐ2位に入っている。

音コンで入賞した中から数人が数年後に国際ピアノコンクールに参加して(少なくとも事前審査を通過して)、さらにその中の2〜3人がそこで入賞する、という感じなのだろうか…。


ところで、このコンクール、日本国内向けなのかと思っていたら、参加資格をみると「国籍不問」となっている。年齢制限は、満17歳以上満29歳以下。

「規約」にも、「…広く日本全国および海外諸国から新人の参加を求め、…世界楽壇への登場を促し、…」と書いてある。ということは、例えばチョ・ソンジンとかがもしかすると出場した可能性もゼロではないのか…(^^;)??

しかし「日本音楽コンクール」という名称に「国際」という文字は入ってないし、英語名の "The Music Competition of Japan" にも "international" という単語はない。ホームページも英文はなさそうだし、「海外諸国から新人の参加を求め」ているようには見えない…。

そもそも、「国際コンクール」と「国籍不問」のコンクールの違いは一体何なんだろう?


ちなみに「学コン」(全日本学生音楽コンクール)というのもある。個人的には、何となくではあるが、「音コン」と「学コン」は一つのものみたいな印象を持っていたような気がする。

音高生とか音大生にとっては、「学コン」出て、次に「音コン」出て、それから「国際コンクール」とかいう感じなのかな?


それにしても「毎日クラシック公式ブログ」の記事には思わず笑ってしまった…😄。

まるで、入学試験の発表のように番号だけが載っている(↓)。関係者以外が見ることはまったく想定していないらしい。ブログというより、関係者への掲示板みたいだ…。

【音コン】ピアノ部門第3予選通過者について

9月13日に行われた第85回日本音楽コンクール ピアノ部門 第3予選通過者の演奏番号は次の通りです。

144 1 29 60 以上4名


…と、(ピアノ)音楽関係者には、おそらく先刻ご承知のことばかりで、つまらない記事になってしまい、スミマセンでした…m(_ _)m。



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