ハイドンのピアノソナタ(Hob.XVI:34)の第1楽章、進み具合はかなりザンネン!な状態であるが、練習の苦しみが弾く楽しみを超えたような気もするので、ちょうど1カ月の9月16日で終わりにした。
反省点が山盛りである。
反省点を並べるのも気が滅入るが、今後のためと思って、気を取り直して、かつ将来の課題克服のヒントを思いつく限り書きながら、書いてみようと思う。
暗譜
得意だったはずの暗譜が、今回に限っては最後まで苦労した。理由はよく分からない。「似て非なるパターン」が多いというのも影響しているかもしれない。
状況としては、一応暗譜できたのだが、部分的には不完全であった。ゆっくり弾けば大丈夫だが、テンポを上げていくと「思い出す」スピードが追いつかない、これは頭で覚えているが指で覚えてないことを示す、のかな?
…ということで、今後やってみるべきことは「指で覚える暗譜力」の強化?かもしれない。方法論としては「精緻化リハーサル」などのやり方を覚えたので、次の曲では少し意識的にやってみようと思う。
スピード
何と言っても、一番ザンネンだったのがこれ。速いテンポの曲(今回は "Presto")が弾ける「回る指」に少しでも近づきたいと思ってやったのだが、ほとんど進歩した感覚を持てなかった。
最低限の目標として、お手本(YouTube)の約60%の「♩.=50」(♪=150)を設定したのだが、約50%の「♪=130」くらいしか行かなかった。
どうすれば、スピードを上げられるかということも考えてみて、いくつかのヒントは見つかったのだが…。
「自然にスピードが増すような弾き方」「早口言葉(的感覚)」「調音結合(予測・準備)」「完全な暗譜」「もっと脱力」などを意識しながら、これも次の曲で試してみようと思っている。
ちなみに、昨日、何かないかとワラにもすがる気持ちでネットを調べていたら、ちょっとだけ「ワラ」を見つけたかもしれない。
それは「拍を意識すること」とその数え方。例えば4拍子の場合、遅いテンポでは「1234」と数えるが、少し速くなったら「1(234)」、もっと速くなったら「1…」つまり小節の頭だけカウントする、というやり方。
たしかに、振り返ってみると、スピードを上げるために今と次の音符くらいをどうやって速く弾くかに気持ちが行っていて、全体のテンポ感が薄くなっていたかもしれない。
基本
これはあまり言いたくないのだが、やはり基本をやっていないツケが、この曲ではっきり表れたと認めざるを得ない。
最初に楽譜を見たとき、"Presto" だけど割と「基本パターン」が多いので何とかなるのでは、と思っていたかもしれない…。その「基本」に最後まで苦しめられた。
一応私の練習ポリシー?として「基本は曲の中で(出てくるたびに)練習する」と思っていたので、やり方自体はこれまでと同じだったのだが…。
たぶん、基本パターンの種類が多すぎて、どれかに集中することができなかったことも原因の一つだろう。その一部を絵にしてみた(↓)。こうやって改めて見ると、何とかなるはずだったのだが…(^^;)。
…と反省はこのくらいにして、頭を切り替えて、気分を一新して次の曲に行こうと思う。次は待望の「現代作曲家の曲」。課題の中に「基本パターン」と「スピード」がちょっとだけ入っている。
なお、ハイドンのソナタの採点(A=発表会OK?、B=自己満足、C=不満、D=挫折)は、「D」とは言いたくないので一応「C-」としておくか…。
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