エイノユハニ・ラウタヴァーラのピアノ曲を YouTube で聴いたり、ネットで情報を調べたりしている。
今回は、"Music Finland"というサイトの Einojuhani Rautavaara のProfileページにある作品リストから、ピアノ作品を取り出してみた。
ピアノ協奏曲3曲、ピアノソナタ2曲、小規模な組曲や小品が10数曲ある。ヴァイオリンや声楽等との合奏系は除いてある。
曲名にリンクをつけたものは YouTube の音源へのリンク。若干の説明は、主に「ミッコラ ~ ラウタヴァーラ/ピアノ作品集」(気ままな生活)から引用させていただいた。この記事は各楽章の解説なども書いてあって、とても参考になる。
なお、国内で出版された楽譜は、調べた範囲では次の2つが全音から出ているようだ。
→「Icons」「The Fiddlers」の小組曲から各6曲と2つのソナタ
→6曲からなるエチュード集
Rautavaara's piano works(ピアノ協奏曲とピアノ独奏曲)
ピアノ協奏曲
(1969), 21'
(1988-1989), 23'
(1998), 27'
"Gift of Dreams"「夢の贈り物」という表題つき。
アシュケナージから委嘱され献呈されている。
ピアノソナタ
"Christus und die Fischer"「キリストと漁夫」Op.50 (1969), 9'
バルト海の夏のヴィラで作曲していた部屋の壁にかかっていた版画がタイトルの由来。神秘主義的で敬虔な雰囲気。
"The Fire Sermon"「火の説法」Op.64 (1970), 11'
"The Fire Sermon" という言葉は、ラウタヴァーラにとって特別なもののようだ。このピアノソナタは、ラウタヴァーラの作品のなかでは演奏機会が多く、代表作の一つだと思われる。
その他のピアノ作品
Three Symmetric Preludes
(1950), 6'
(1952), 8'
ナルボの楽師達の大合奏
コプシン・ヨーナス
ヤコブ・コンニ
オルガニスト・サミュエル・ディックストローム
悪魔のポルスカ
村の舞踏会
Aleksanteri Könni
(1952/1976), 3'
The Devil and the Drunkard
(1952/1976), 3'
(1955), 12'
「イコン」(聖像)というのは、聖使徒ルカがマリヤを描いたものを指している。次の6曲からなる。
聖母の死
二人の村聖
ブラケルナヤの黒い聖母
キリストの受洗
墓地にたたずむ聖女達
反キリスト者を駆遂する大天使ミカエル
(1957), 11'
タングルウッドでコープランドの下で勉強しているときに書いた(が、コープランドには見せなかった)作品。解説によると、当時ヘルシンキでもアメリカでもいわゆるネオ・クラシカルな技法に縛られてたので、それに対するある種の抗議や反発の意味をこめた作品。
(1958), 3'30''
(1969), 14'
三度/七度/半音/四度/二度/五度の6曲。
ラウタヴァーラによると、この時代の現代音楽のトレンドは”sparse, aphoristic style”だったので、(それとは違って)鍵盤全体を縦横無尽に使って、この楽器の機能をフルに引き出すことで、豊かな音色・響きや幅広い様式になるように書いた練習曲。
Music for Upright Piano
(1976), 12'
Second Music for Upright Piano
(1976), 4'
Narcissus
(2002)
(2003), 4'30''
Fuoco
(2007), 3'
Mirroring
(2014)
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