昨日で一応、ドビュッシーの〈サラバンド〉(「ピアノのために」より)の練習を終わることにした。今回も残念ながら「修了」ではなく「終了」のレベル。
今年から [練習履歴] に練習した曲の履歴を記録するようにしている。その中に「仕上がりレベル」という項目を設定していて、「A=発表会レベル、B=自己満足レベル、C=不満が残る、D=挫折」の4段階で自己評価している。
「A=発表会レベル」はなかなか難しい(ノーミスで止まらずに…ができない)ので、「B=自己満足レベル」でいいと思っているのだが、それさえなかなか達成できない。少し反省が必要かも…。
まぁ、原因は分かってはいるのだが、そう簡単に解決できる種類のものではないのが問題なのだ。つまり…
1. ピアノを弾く基礎ができていない
2. 実力以上の曲を選んでいる
…ということだ。
1. は、気が向く範囲で地道にコツコツやるしかない。もともと、基本練習(ハノンとか)が好きではないので、「曲の中で基本練習もする」というのが、私なりの「大人の練習方法」的方針?なのだ。
2. は、ある意味「永遠の課題」である。「聴いていいなぁと思う曲」は難易度が高いことが多い、というかほとんどそうなる。自分の実力に見合った「いい(弾きたい)曲」を見つけるしかない。
とはいえ、ドビュッシーの〈サラバンド〉を1カ月と1週間練習してきて、進歩もあったはずだ。少し振り返ってみたい。
●進歩したと思われる点
①難しい連続和音が少しは弾けるようになった
②少しは音色を考えながら弾けるようになった
①は、今回の曲での最大の成果だと思う。大きな難所(下記など)も、ときどきは止まらずに弾けるようにはなった。8音の和音を7小節も続けて弾けるようになるとは! ♪ 確実性をあげる必要はあるが…。
②は、結果はさておき?意識して弾く努力ができたということである。音色については、技術は当然必要なのだが、欲しい音色をイメージすること、それを出そうと意識して弾くこと、結果の音色をよく聴くことが大事だ(と何かの本に書いてあった)。
●残された課題
①幅の広い速いアルペジオ!
②小さい音でしっかりした音(とくに和音)を出すこと
①は、左手のアルペジオの最後と右手の拍の頭を合わせることが、最後までできなかった。問題は、アルペジオのスピードと、拍の感覚(左手の先行と部分的な微妙なルバート?)だと思われる。結局「ごまかし弾き?」で終わってしまった。
②は、最初から若干あきらめていた部分ではあるが…。難しい和音の練習は、基本的には mf で行う。弾けるようになったら、楽譜の指示に従って、 p とか pp で練習する。
…つもりだったのだが、十分に弾けるようになるまで至らなかった、ということである。
さらに、この曲には「una corda(ウナ・コルダ)」(弱音ペダル)の指定があるのだが、この左ペダルがなかなか踏めない。右ペダルだけで精一杯なのだ。今後の課題である。
ともあれ、ドビュッシーはこれで一旦終わりにして、今日からは新しい曲に取り組むことにする。曲は、モーツァルトの「ピアノ・ソナタ 第4番 変ホ長調 K.282 第1楽章」。
曲の切り替えのときは、いつもちょっとだけ複雑な心境になる。前の曲をもう少し仕上げたいという気持ちと、新しい曲に取り組める嬉しさと…。でも、ここは、進歩の階段を上っていることを信じて前進するしかない! ♪
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