ドビュッシー「ピアノのために」の〈サラバンド〉、相変わらず悪戦苦闘が続いているが、気がつけばあと1週間しかない。チャイコフスキー・コンクールのおかげで「聴く」方は充実した日々を送っているが、「弾く」方は一向に進歩がない。
譜読みというか、私流「暗譜」は進んでいる。3ページ目が少し不確かなところがあるものの、他はほぼ暗譜できている。が、私にとっては全体が難所の連続みたいな曲なので、なかなか思うように弾ける状態にはならない。
今もっとも苦労しているのは、3ページ目の一番盛り上がるところ(下記楽譜)。地味な曲の中で、唯一の ff である。ここはカッコよく決めたいところである。
しかし、この53〜55小節の、指が届かない、右手と同期しなくてはならない左手のアルペジオ(部分的なものも…)、そして山となる55小節目に向けてクレッシェンド! さて、どうしたものか…。
安川加壽子先生の注釈によると、アルペジオの最後の音が、右手の拍の頭と合うように弾きなさい、とある。そうしたいのはやまやまなのだが、如何せん、そんなに早くアルペジオが弾けない。
とりあえず、右手を少しゆっくり目にして、アルペジオの後半と拍を合わせるような感覚で、やってみようと思っている。
まぁ、ある意味のごまかしであるが、まったく弾けないよりはマシということで、ここは大目に見よう?と思う…(^^;)。そうやったからといって、すぐに弾けるわけではないが、可能性は大きくなりそうだ。
ところで、昨日初めてメトロノームに合わせてみた。かなりゆっくりのテンポではあるが。ある程度、予想はしていたものの、相当にテンポが揺らいでいる。…といえば、それらしく聞こえるが、要は難しいところで極端に遅くなっているということだ。
つまり、現在の「自由なテンポ」(モノは言いよう…)でさえ満足に弾けていないのに、きちんとしたテンポで弾こうとするともっと弾けない、ということになる。これは思った以上に重症のようだ。
…とぼやいていても仕方ないので、あと1週間、少し気合を入れて頑張ってみようと思う。チャイコフスキー・コンクールの下馬評をやっている場合じゃない!(それはそれで面白いのだが…)
※自分用に参考記事(和音練習方法)を再掲。
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