家族やプライベートな演奏会で楽しむことを想定した曲だが、なかなか魅力的な愛すべき作品である。モーツァルトも友人と一緒に演奏を楽しむこともあったようだ。有名ピアニストによる名演奏も多く残されている。
現在では、2台ピアノ用・3台ピアノ用ともに(たぶん状況に応じて)演奏されているようだ。「全集」には入らないこともある。
第1、第2楽章にはモーツァルト自身によるカデンツァが残されている。
思ったより有名ピアニストによる素晴らしい演奏が多く、とても楽しめた ♪
3台ピアノ版で一番気に入ったのは「ゲオルグ・ショルティ、ダニエル・バレンボイム、アンドラーシュ・シフ」という豪華メンバーによる 演奏。指揮はもちろんショルティでオーケストラはイギリス室内管弦楽団。
「ダニエル・バレンボイム、ウラジーミル・アシュケナージ、フー・ツォン」とイギリス室内管弦楽団による演奏も負けず劣らず良かった。指揮はバレンボイム。1972年の録音。
(トラックNo.:1〜3)
なお、このアルバムには第10番(2台ピアノのための協奏曲)も収録されている。
実は、カラヤンも Justus Frantz、Christoph Eschenbach というピアニストを従えて、この作品を演奏しているようで、そのときの映像が一部残っている(↓)。
2台ピアノ版で良かったのは何といってもレオン・フライシャー夫妻(夫人は Katherine Jacobson Fleisher)による演奏。2004年に右手故障から復活したあとの 2008年ルール・ピアノ音楽祭でのライヴ演奏(2009年ソニー・クラシカルからの復帰作としてリリース)。
本当に演奏を楽しんでいるのが伝わってくるような、音楽の喜びを感じさせてくれる演奏 ♪ シュトゥットガルト室内管弦楽団を弾き振りしている。
(トラックNo.:4〜6)
元の CD は下記。12番、23番も素晴らしい ♪
それから、ラドゥ・ルプーとマレイ・ペライアによる軽快な演奏も捨てがたい ♪ これもオーケストラはイギリス室内管弦楽団。
おまけ。Kent Nagano ファミリーによる新譜 ♪
一通り聴き終わったあとに、今月リリースされるこの CD(↓)を見つけた。
ケント・ナガノ指揮するスイス・ロマンド管弦楽団に、奥様の児玉麻里さん、娘さんのカリン・ケイ・ナガノ、その叔母さんの児玉桃さんというメンバー。第1ピアノはカリンさんが弾いているようだ。
2台ピアノのための協奏曲(第10番)と、プーランクの 2台ピアノのための協奏曲 ニ短調も入っているようなので、あとで聴いてみようと思っている ♪
YouTube ではアルバムを見つけることができず、楽章ごとの音源になっている。
参考:
✏️3台のピアノのための協奏曲(モーツァルト)(Wikipedia)
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