《鍵盤音楽史:現代》 41(+2)人目の作曲家は、久石 譲(日, 1950-)
。
個人的には、ジブリ作品は大好きだし、その中で使われている久石譲さんの楽曲も好きな曲が多い。自分で練習する曲としても何度か候補に挙げたこともある。
…のだが、「ピアノ曲」として作曲された作品は、もしかしてそんなにない…?
あまりに有名人なので、プロフィールなどは割愛。→✏️久石譲(Wikipedia)
ただ、クラシックの作曲家として、今もっとも意識している作曲家がジョン・アダムズで、コンサートシリーズ「MUSIC FUTURE」では、アルヴォ・ペルト、ヘンリク・グレツキ、マックス・リヒター、デヴィッド・ラングなどを取り上げている…というところは少し気になった。
つまり、最初から「ピアノ曲」として作られた作品は極めて少ない…のかな?
もしかすると、2003年リリースの『ETUDE - a Wish to the Moon -』という CD に入っている曲(後述)はほとんどがオリジナルの「ピアノ独奏曲」として作られたものかも知れない…。2曲ほどは TV-CM で使われた楽曲が元になっているらしい。
ピアノ協奏曲としては、最近の作品として下記のものがある。Wikipedia では「2022年」の作品として載っているが、初演が 2019年なのでそれ以前に作曲されたものだろう。
Variation 57 〜2台のピアノのための協奏曲(2019?)
これ(↓)が「久々のオリジナル・フル・アルバム」として紹介されている CD。
収録曲は下記。ピアノのエチュード曲という側面と、モチーフとしての「月」と様々な曲調(ボレロ、ラグタイムなど)がブレンドされた構成になっている。
- Silence -内声和音とオクターブのエチュード-
- Bolero -同音連打、右手と左手の交差のエチュード-
- MoonLight -アルペジョのエチュード-
- impossible Dream -6度のエチュード
- 夢の星空 -3度のエチュード-
- MONOCHROMATIC -半音階のエチュード-
- 月に憑かれた男 -スタッカートのエチュード-
- Choral -美しく和音を響かせるためのエチュード-
- Dawn Flight -5/4拍子の激しいリズム、及び和音連打のエチュード-
- a Wish to the Moon -同音連打の指替えとラグタイムビートのエチュード-
楽譜も出版されている。
YouTube には上の CD のプレイリストがある。
一通り聴いてみた。「エチュード」である割には、聴き手としては「ヴィルトゥオージティ」的な面白さはあまり感じられない。
むしろ、「月」をテーマにしたイージーリスニング的な印象を受けた。なんとなく「ジブリ」が見え隠れすると思ったのは個人的な「思い込み」か…(^^;)?
2台のピアノのための協奏曲「Variation 57」の初演映像(October 25, 2019 at Kioi Hall, Tokyo)があったので聴いてみた。
ピアノは滑川真希さんと Dennis Russel Davies というアメリカの指揮者&ピアニスト。
久石譲さんお得意のミニマル的な作りの作品だが、結構面白かった。3楽章からなる 19分ほどの楽曲だが、とくに第1楽章がいい感じだ ♪
それから、ジブリの曲などもたくさん聴いたのだが、これは割愛する。
あと「ミニマリズム」シリーズの CD も何枚か出ていて、そのプレイリストも YouTube にある。いくつか聴いた範囲では、管弦楽を使った作品の方が聴き応えがあるように思う。
このあたりは、YouTube チャンネル(↓)からたどることができる。
主な参考記事は下記。
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