2022年10月27日木曜日

🎹C.ヴァイン 1954- ピアノソナタ、ピアノ協奏曲第1番などいい感じ ♪

《鍵盤音楽史:現代》 44(+2)人目の作曲家は、カール・ヴァイン(Carl Vine, 豪, 1954-)。

2016年シドニー国際ピアノコンクールで知った作曲家。このコンクールでは課題曲にオーストラリアの作曲家の曲を入れる必要があるが、その一番人気がカール・ヴァインだった。



photo by Keith Saunders © 2011


カール・ヴァインは、1954年、西オーストラリアのパース生まれ。西オーストラリア大学においてピアノをステファン・ドーナン、作曲をジョン・エクストンに師事。

1975年にシドニーに移住後、数十年にわたりフリーランスのピアニストとして活躍し、また多くの室内楽や劇場、舞踏団のために作曲している。一方で、オーストラリア国家の編曲や、1996年アトランタ・オリンピックの閉会式における2000年シドニー・オリンピック紹介部分の音楽担当など、幅広い仕事を行っている。

作品は、8つの交響曲、多数の協奏曲、室内楽などを含み、幅広いジャンルにわたる。


ピアノ関連作品は以下の通り。出典✏️carl vine /Piano(carlvine.com)

ピアノソロ/4手作品
  1. Piano Sonata No. 1 :1990
  2. Five Bagatelles :1994
  3. Piano Sonata No. 2 :1998
  4. Red Blues (4 intermediate pieces) :1999
    1. Red Blues
    2. Central
    3. Semplice
    4. Spartacus
  5. Anne Landa Preludes :2006
  6. Piano Sonata No. 3 :2007
  7. Sonata for Piano Four Hands :2009
  8. Toccatissimo :2011
  9. Arrival of Implacable Gifts (4 hands) :2017
  10. Piano Sonata No. 4 :2019

協奏曲
  1. Piano Concerto No. 1 :1997
  2. Piano Concerto No. 2 :2012
  3. Implacable Gifts(2台ピアノ協奏曲):2018
  4. Zofomorphosis(4手ピアノ協奏曲):2020

室内楽等
  1. Rash (solo piano with CD accompaniment) :1997
  2. Fantasia(ピアノ五重奏):2013
  3. The Village(ピアノ三重奏):2013


YouTube で、まず 4つのピアノソナタを聴いた。どれも聴き応えがあり面白いと思う。…のだが、本人がピアニストのせいか、やや技巧に走りすぎる嫌いがあるかも知れない…(^^;)。

ピアノ:Michael Kieran Harvey

ピアノ:Xiaoya Liu

ピアノ:Xiaoya Liu



シドニー国際ピアノコンクールで人気のあったのが次の 2曲。"Toccatissimo" もちょっと技巧や派手さが目立って、ややうるさすぎる…(^^;)? 2012年のシドニー国際ピアノコンクール委嘱作品なので、コンクール向き?

ピアノ:Marios Panteliadis

ピアノ:Martin Kesuma


"4 intermediate pieces" という副題のついた小品集 "Red Blues" を初めて聴いてみた。

ピアノ:Michael Kieran Harvey

I. Red Blues
II. Central
III. Semplice
IV. Spartacus

1曲目の出だしはこんな感じ(↓)。



ピアノ協奏曲第1番はわりといい感じの作品。他のコンチェルトも聴きたかったが、YouTube では音源が見つからなかった。

ピアノ:Michael Kieran Harvey
Edo de Waart 指揮 Sydney Symphony Orchestra


主な参考記事は下記。

✏️Carl Vine(Wikipedia/ 英語)

✏️カール・ヴァイン(PTNAピアノ曲事典)

✏️carlvine.com(公式サイト?)



0 件のコメント: