《▼シャブリエ「牧歌」何となく部分〜全体練習?+弾き方の悩み…》
それで、自分の「譜読み」のやり方を改めて見直してみることにした。
1. 譜読み:曲を知る・指使いを決める
2. 暗譜:曲を覚える・指を慣らす
3. 部分練習:弾き方訓練
4. 通し練習:通して弾けること
で、「譜読み」の内容としては
- ①曲の構造をチェックする(全体構成、音型・声部・和声など)
- ②難易度を確認し「難所」の当たりをつける
- ③指使いを探って仮決めする
などと書いている。
で、気がついたのは、次のような要素があまり入ってないこと!
a. テンポ、アゴーギク
b. 強弱、デュナーミク、山と谷
c. 発想記号、その他演奏の指示
調号とか拍子記号は、まぁ、当たり前なので書いてないと思うのだが、この三つはもっと意識した方がいいのでは…と今さらながら思った…(^^;)。
練習の意識が「弾けるようにする」にあって、「どのように」はあまり意識してないように見える。実際には、プロの演奏をお手本にして、弾きたいイメージはあるのだが…。
それで、改めてピアニストやピアノの先生方の「譜読み」についての解説などを探してみた。最初に読んだのはこの記事(↓)。
✏️そもそも「譜読み」って何?(PTNA)
そこに載っている、ピアノの先生たちへの「譜読みが終わる条件は?」という質問へのアンケート結果(↓)がすごかった。
「曲を一通り弾ける」って、私にとっては「ゴール」に近い…(^^;)。
「一通り」の考え方にはかなり温度差があるようで、同アンケートのコメントを分析すると大きく二つの考え方(↓)があるそうだ。
- 音の間違いや発想記号といった指示の取りこぼしはあっても一曲を通して弾ける (ほぼイン・テンポで)
- 音符、強弱、フレージングなどあらゆる要素を取りこぼさず弾ける (テンポはどんなにゆっくりでもよい)
どちらも、私にとってはハードルが高いのだが…。
厳しい先生の場合、譜読みのレベルが低いと、「あなたの譜読みに付き合う気はありません。今日は帰りなさい」と追い出されることもあるそうだ…(^^;)。
上の記事の連載の中にちょっと面白い記事(↓)があった。
✏️「譜読みマイスターに聞く!」第2回 久元祐子先生・前編(PTNA)
久元先生は、ピアノで弾く前に徹底的に楽譜を読むそうだ。
全体を俯瞰したあと、「…フレージング、アーティキュレーション、デュナーミクを感じたり、全体のクライマックスはどこなのか、曲のテンションがどのように高まっていき、どのように減衰していくのかを解釈」したりとかなり丁寧に読まれるようだ。
ピアノに向かうのは「指が"うずうず"して」きてから…。実際に演奏して「響きの中で自分なりの理想像にアプローチして」いくのだそうだ。
弾きながらの作業では「…自分の欲しい音を見つける中で『フィンガリング』が重要な要素」だと仰っている。そこに書いてある「指使いの基本」(↓)は参考になる。
「単純であること、無駄のない優雅な動きであること、長い指で黒鍵、短い指で白鍵、重い音には第1指や第3指、軽い音には第2指や第4指…」
「単純」や「無駄のない」は「(自分が)弾きやすい」という中でなんとなく考えていたような気がするが、「優雅」以降はまったく気にしてなかった…(^^;)。
後半は「指導で直面する"譜読み"の問題」ということで、教える立場での問題などが書いてある。ちょっと面白いところもあるのだが、私の興味とはズレるので割愛する。
もう一つ、YouTube の動画で面白いものを見つけた。ピアノのレクチャー動画で有名な森本麻衣さんが、実際の「譜読み(&練習)」をノーカットで 2時間近く録画したものだ。
あまりに長いので、後半は飛ばし飛ばし見たのだが、けっこう面白かった ♪
その中で、ちょっと安心したのは、割と私自身のやり方に近かったこと。指使いを色々試しながら仮決めしていく。途中で何度も書き換えたりもしている。
「指使い」(フィンガリング)中心というのは、久元先生も同じだった。
ただ、森本先生の場合は、弾きやすさやミスのしにくさに加えて「欲しい音(音色や強さ)を出すための指使い」も同時進行で探っておられる。
あと、ゆっくり弾いたり、片手だけで弾いたり、ここは同じパターンだから練習しなくていいとマークをつける…といったところも、レベルはまったく違っているが…(^^;)…、私も似たようなことをやっている ♪
あと、見ていると、指使いを探り、曲の作りを確認し、何度も弾く中で、楽譜をかなり覚えておられる様子がうかがわれる。
「暗譜」でよく言われる「チャンク(かたまり)で覚える」ということを、高度なレベルで自然にやっておられるのではないか?…と想像する。羨ましい…(^^;)。
…で、この動画を見たあとの感想としては、私のやり方も(我流ではあるが…)そんなに大きく間違っていなかったのではないか…ということ。ちょっと安心 ♪
ただ、森本先生の場合、発想記号やテンポや強弱のことはつぶやかれていたので、そこは見習いたい…と思った…(^^;)♪
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