✏️Henle Piano Competition 2020
たまたま見つけたのはこのページ(↓)。今年のコンクール(Henle Piano Competition)の入賞者が決まったというニュース記事である。
✏️Henle Piano Competition 2020: the winners
その最初に載っていたのが、6〜7歳部門での優勝者 Linus Guwen Jia くんの演奏(↓)。聴いてビックリした。6歳の子がこんなに音楽的な演奏ができるのか…(^^)♪!
他の参加者たちの演奏も、ほとんどは(一部「非公開」)ヘンレ社の YouTubeチャンネル(↓)で聴くことができる。他の子も何人か聴いてみたが、やはり Linus くんは抜きん出ている。…というより、次元が違っている。音楽の演奏 v.s. お稽古ごとの成果発表…。
🎦 Henle Piano Competition 2020
弾いているのはベートーヴェンのワルツ WoO 84(↓)。ピアノ発表会でもよく弾かれる曲のようだ。6〜7歳の課題曲は "Dances for Piano"(ヘンレ社)から 1曲となっている。
この演奏を聴いて考えさせられたことがいくつかある。
まず上の楽譜を見て、いつもなら簡単に「弾けそう」と思うところなのだが、Linus くんの演奏を聴いたあとでは、とても「こんな風には弾けない」と思ってしまう…(^^;)。
お稽古ごとの「上手な演奏」と、音楽的な「いい演奏」の間には何があるのだろう?
彼の演奏は(素人の直感でしかないのだが…)お稽古ごとで身についたものとは思われないところがある。やはり、音楽の才能というのは生まれつきなのか…?
それとも、教えた先生がとても素晴らしい人で、音楽性も含めた演奏技術を 6歳の子に教え込むことができたのか…? それとも、生来の才能をうまく導き出したのか…?
まぁ、素人がいくら考えても分からないことなのだろうが…(^^;)。
ただ、「いいピアノ演奏」とは何か?ということを折に触れて考え続けている私にとって、彼の演奏はとても参考になる。
ピアノの「いい演奏」の要素がピュアな形で含まれているような気がするのだ。
例えば、この子の弾く「1小節 8分音符 6個」の中には、音楽的な要素(情報)がたくさん含まれているように思える。長いクレッシェンドの盛り上げ方にも「音楽的であること」の基本が隠されているような気がする。
それにしても、清々しい、気持ちの良い演奏だ。プロのヴィルトゥオーゾの演奏だけが「いい演奏」ではないことを、改めて教えられた気がする…😊。
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