「ロマンス」と聞いてもピンと来なかったのだが、第2番は聴き覚えがあった。ヴァイオリンとオーケストラという協奏曲と同じ編成だが、1楽章?構成。
Op.40/50
🎼 List of works by Ludwig van Beethoven
第1番は 1802年までに作曲され、1803年に出版された。第2番は 1798年に作曲され、1805年に出版された。2曲ともヴァイオリニスト Ignaz Schuppanzigh に献呈されている。
ベートーヴェンは 1806年にヴァイオリン協奏曲ニ長調 op.61 を発表するが、その 10年近く前にもハ長調のヴァイオリン協奏曲を作ろうと試みている。2つの「ロマンス」のどちらかは、そのときに作ろうとしていた協奏曲の第2楽章だった可能性もある。
以上、出典は下記。
✏️Beethoven: Romance Nos. 1 & 2(Baltimore Symphony Orchestra)
✏️Beethoven – Romance No. 2 in F for Violin and Orchestra, Op. 50(Utah Symphony | Utah Opera)
YouTube には、クルト・マズアが指揮するライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団とルノー・カピュソン(Renaud Capuçon)の演奏があって、これがなかなかよかった ♪
♪ Beethoven - Romance for Violin and Orchestra No. 1 in G major, Op. 40 (Kurt Masur & Renaud Capuçon)
♪ Beethoven - Romance for Violin and Orchestra No. 2 in F major, Op. 50 (Kurt Masur & Renaud Capuçon)
"20 Years Peaceful Revolution - Leipzig commemorates the 9th of October 1989" と書いてある。
ベルリンの壁崩壊につながったとされる1989年10月9日のライプツィヒの「月曜デモ」の20周年を祝う記念式典での演奏のようだ。場所は "the Church of St. Nicolai"。
調べてみると、指揮者のクルト・マズア(Kurt Masur、1927 - 2015)は、その歴史的「月曜デモ」を「平和革命」に導いた立役者の一人だったようだ。
民主化を要求するデモ参加者が 7万人に達し、秘密警察や軍隊による武力的制圧が懸念される中、東ドイツ当局に対して市民への武力行使を避け、平和的解決を要望するメッセージを発表したのが、クルト・マズアを含む 6人のライプツィヒ市民だった。
デモの夜、記念式典のちょうど 20年前、同じ場所(the Church of St. Nicolai)で、同じクルト・マズア指揮ゲヴァントハウス管弦楽団の演奏が行われた。曲はブラームスの交響曲第2番。この曲は記念式典でも演奏されている。
記念式典の演奏は下記プレイリストにまとめられている。
♪ Kurt Masur and the Gewandhausorchester celebrate Germany's "Peaceful Revolution"
それにしても、恥ずかしながら、こんな有名な出来事を初めて知った…(^^;)。
あまり深く考えずに始めた《All BTHVN 🎧》プロジェクトであるが、思った以上に勉強になることが多い。それだけ、色んなことを知らなかったということでもあるが…(^^;)。
こんな曲(↓)知らなかったし、
《BTHVN op.39: ベートーヴェンのオルガン曲?前奏曲?》
ヴァイオリンとピアノの素晴らしいデュオ(↓)とも出会えたし、
《BTHVN op.23: ヴァイオリンソナタ4番、James Ehnes & Andrew Armstrong ♪》
素晴らしい弦楽トリオ(↓)も見つけたし…。
《BTHVN op.38: 三重奏曲、ボザール・トリオの演奏が素晴らしい ♪》
…といっても、作品番号付き全138作品を聴く予定なので、まだ 1/3 にも達してない。少し、ペースアップしないと…(^^;)。
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《BTHVN op.25/41: フルートのセレナーデ、屈託のない明るさ ♪》
《All BTHVN 🎧》
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