ツェルニーの練習曲やクレメンティのソナチネから、ベートーヴェンの「エリーゼのために」、ドビュッシーの「月の光」、ショパンの「雨だれ」などピアノ学習者向けのレパートリーばかりを選んだアルバム『ピアノ・ブック』である。
✏️ラン・ランの新録音!ピアノを愛する人すべてに捧げるオール・タイム・ベスト・ピアノ小品集
上の記事にも書いてあるが、「国際的に活躍するピアニストが自身のソロ・アルバムにツェルニーの練習曲やクレメンティのソナチネを代表とするピアノ学習者向けのレパートリーばかりを選んでアルバム制作するのは前代未聞のこと」…だろう。
「通常盤」にはCD1の33曲、「デラックス・エディション」にはCD1に加えてCD2の9曲(うち1曲「花は咲く」は日本版のみのボーナストラック)という構成になっている。
従来のレパートリーに加えて、ティルセンの「アメリのワルツ」とか、坂本龍一の「メリー・クリスマス・ミスター・ローレンス」とか、割と最近の定番曲?も入っている。
録音は2018年7月、8月に北京で。収録曲は下記。3月29日全世界同時発売。
CD1
- バッハ:第1番 前奏曲 ハ長調 BWV846(平均律クラヴィーア曲集第1巻から)
- ベートーヴェン:エリーゼのために
- マックス・リヒター:デパーチュア
- メンデルスゾーン:紡ぎ歌(無言歌集作品67の4)
- ドビュッシー:月の光(ベルガマスク組曲から第3曲)
- ドビュッシー:グラドゥス・アド・パルナッスム博士(子供の領分から第1曲)
- ショパン:前奏曲 第15番 《雨だれ》(前奏曲集作品28から)
- モーツァルト:ピアノ・ソナタ 第16番 第1楽章:アレグロ
- クレメンティ:ソナチネ 第1番 第2楽章:アンダンテ
- ツェルニー:40番練習曲 第1番:プレスト
- ティルセン:アメリのワルツ
- ドビュッシー:夢想
- シューベルト:楽興の時 第3番
- グリーグ:春に寄す(抒情小曲集 第3集から第6曲)
- シューマン:勇敢な騎手(子供のためのアルバム 第1部から第8曲)
- プーランク:スタッカート(村人たち:子供のための6つの小品から第2曲)
- 趙松庭:歓楽的牧童
- 坂本龍一:メリー・クリスマス・ミスター・ローレンス
- バダジェフスカ:乙女の祈り
- モーツァルト:きらきら星変奏曲 1
- モーツァルト:きらきら星変奏曲 2
- バッハ:メヌエット ト長調 BWV Anh. 114
CD2(デラックス・エディションのみ)
- カッツ=チェルニン:エリザのアリア(ワイルド・スワン組曲から)
- アレン:チョップスティックス
- 中国民謡:茉莉歌
- ヒナステラ:粋な娘の踊り(アルゼンチン舞曲集から第2曲)
- スカンディナヴィア民謡:リム、リム、リマ
- エルガー:ニムロッド(エニグマ変奏曲から第9変奏s)
- 朝鮮民謡:アリラン
- ジョプリン:メイプル・リーフ・ラグ
- 菅野よう子:花は咲く(日本盤のみのボーナス・トラック)
私の場合、大人になってからのピアノ独習者なので、実は知らない作曲家や曲もいくつかある。マックス・リヒターって誰? アレンの「チョップスティックス」って?
ちなみに「チョップスティックス」というのは「指2本で弾ける超初心者のための作品」だそうで、「YouTubeには素人ピアニストやコメディアンの映像が沢山」あるそうだ。それをラン・ランが弾いているわけだが、できれば動画で見たい…(^^;)。
ピアノ学習者にとっては、とても素晴らしいお手本になるだろうし、昔ピアノをやっていた人にとっては「懐メロ」的な郷愁をさそう?アルバムになるかも…?
ラン・ランの弾く「エリーゼのために」とか「乙女の祈り」とかは、ちょっと聴いてみたいような気もする…(^^)♪
…と思っていたら、「エリーゼのために」をYouTubeで発見 ♪ さすがの演奏 ♪
♪ Beethoven: Bagatelle No. 25 in A Minor, WoO 59 "Für Elise"
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