2018年11月30日金曜日

2018年来日ピアニストの演奏曲目を見て思ったこと…

昨日の記事《2018年来日ピアニストの演奏曲目一覧 ♪》をつらつら眺めて思ったこと。予想通りではあるが、ショパンとベートーヴェンの演奏機会が圧倒的に多い。

個人的には、もう少しバリエーションがあってもいいと思うのだが…。




作曲家別に演奏回数(曲数)の多い順に並べてみると、ショパンがダントツ…。ドビュッシーが多いのは、2018年が「没後100年」だったから?

  1. ショパン 135回
  2. ベートーヴェン 75
  3. ドビュッシー 54
  4. シューベルト 42
  5. シューマン 34
  6. ラフマニノフ 32
  7. バッハ 31
  8. モーツァルト 30
  9. プロコフィエフ 19
  10. ブラームス 15

演奏回数の多い曲目では…。やはり、日本では《悲愴》《月光》《熱情》なのか…(^^;)。ショパンは《英雄》ポロネーズ。定番というか「古典芸能」的というか…?

  1. ベートーヴェン:ピアノソナタ第8番《悲愴》(11)
  2. ベートーヴェン:ピアノソナタ第14番《月光》(11)
  3. ベートーヴェン:ピアノソナタ第23番《熱情》(10)
  4. ショパン:ピアノソナタ第3番 (10)
  5. ベートーヴェン:ピアノソナタ第21番《ワルトシュタイン》(8)
  6. ショパン:ポロネーズ第6番《英雄》(8)
  7. ベートーヴェン:ピアノソナタ第32番 (6)
  8. ドビュッシー:《映像》第2集 (6)
  9. ドビュッシー:《映像》第1集 (5)
  10. ショパン:バラード第2番 (5)
  11. ショパン:夜想曲第20番(遺作)(5)
  12. ショパン:スケルツォ第2番 (5)
  13. ショパン:幻想曲 (5)
  14. シューマン:幻想曲Op.17 (5)
  15. リスト:ピアノソナタ ロ短調 (5)
  16. プロコフィエフ:ピアノソナタ第7番《戦争》(5)

現代ピアノ曲として、次のような曲が演奏されているのはちょっと嬉しい。

  • アイヴズ:ピアノソナタ第2番《マサチューセッツ州コンコード 1840~60年》
  • サムイル・フェインベルク:ピアノソナタ第1番、第2番
  • ラウタヴァーラ:イコン
  • カプースチン:8つの演奏会用練習曲
  • レオニード・デシャトニコフ:12の前奏曲(ブコビナの歌)
  • ファジル・サイ:ピアノソナタ《ゲジ・パーク2》
  • トーマス・アデス:ダークネス・ヴィジブル

ピアノ協奏曲だけを見ると、作曲家別ではこんな感じ(↓)。

  1. ベートーヴェン 5回
  2. モーツァルト 5
  3. ブラームス 5
  4. ラフマニノフ 5
  5. プロコフィエフ 4
  6. ショスタコーヴィチ 4
  7. ラヴェル 3

演奏回数の多い曲目を見ると…。

  1. モーツァルト:ピアノ協奏曲第24番 ハ短調 K.491 (4)
  2. ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第2番 (4)
  3. ブラームス:ピアノ協奏曲第2番 (3)
  4. プロコフィエフ:ピアノ協奏曲第3番 (3)
  5. ラヴェル:ピアノ協奏曲 ト長調 (3)
  6. ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第4番 (2)
  7. ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第5番《皇帝》(2)
  8. ブラームス:ピアノ協奏曲第1番 (2)
  9. チャイコフスキー:ピアノ協奏曲第1番 (2)
  10. ショスタコーヴィチ:ピアノ協奏曲第1番 (2)
  11. ショスタコーヴィチ:ピアノ協奏曲第2番 (2)

参考:ちょっと古いが、アメリカの2015-2016年シーズンに演奏されたピアノ協奏曲のデータ(演奏回数)がある。

《米国のコンサートに一番登場するピアニストは?》

作曲家別の順番はこんな感じ(↓)。ガーシュウィン、グリーグ、サン=サーンスなどが日本のランキングには登場しない。アメリカでは、プロコフィエフが意外と少ない。

1. Beethoven 63回
2. Rachmaninoff 52
3. Mozart 46
4. Brahms 28
5. Ravel 23
6. Gershwin 19
7. Tchaikovsky 17
8. Grieg 16
9. Saint-Saëns 14
10. Prokofiev 13



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